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![川村 清雄「富士」](https://www.syukado.jp/-/wp-content/uploads/2022/09/2-97-076_01-191x700.jpg)
![川村 清雄「富士」](https://www.syukado.jp/-/wp-content/uploads/2022/09/2-97-076_02-605x700.jpg)
「富士」
作品解説
渋く輝く銀箔と冴えわたる青との対比が印象的な作品です。手前の白雲は油絵具による素早い筆触を強調することで、絶え間なく揺れ動く様子が伝えられています。一方、富士の輪郭には日本画のように緩急をつけた墨線が引かれ、様々な色彩や素材が溶け合った画面の中で霊峰を際立たせる効果を発揮しています。
川村 清雄(かわむら きよお)
嘉永5(1852)江戸~ 昭和9年(1934)奈良 洋画家。幼名は庄五郎、諱は修寛(ながひろ)。通称清兵衛、号に時童。7歳で住吉派の絵師住吉弘貫に入門した後、南画家の田能村直入、江戸にて春木南溟に師事する。その後開成所にて高橋由一らに西洋画法を学ぶ。勝海舟の庇護を受け、明治4年渡米、画家を志す。翌年渡欧し、ヴェネツィア美術学校にてヴェネチア派の巨匠に学ぶ。帰国後、明治22年、明治美術会創立に参加、解散後は巴会を結成する。油彩画の技術を極めながらも画題や構図、支持体に日本画的精神を取り入れた作風を見せる。明治洋画の先駆者の一人である。作品に《少女》《かたみの直垂》など。
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