「ほゝづき」
価格お問い合わせください
サイズ46.7×56.4(149.8×71.3)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱
シミ
作品番号A2-98-442
キーワード美人画
作品解説
ホオヅキの実を口に含み笛を吹く若い女。唇が舌を挟んだように見える官能的な描写にドキリとさせられる。襟元から帯に続く赤の濃淡の連続が少女らしさとともにどこか性的な挑発も示唆しているようだ。水うちわや簪の半透明の表現は難易度が高く画家の挑戦心がうかがえる。木谷千種は島成園らと並ぶ大阪閨秀画家。本作は大正期のものであろう。一種のデカダンな雰囲気が時代の緊張感と成熟を象徴しており興味深い。
木谷 千種(きたに ちぐさ)
きたに・ちぐさ 明治28(1895)大阪~昭和22(1947)大阪 日本画家。夫は近松門左衛門研究家の木谷蓬吟。池田蕉園、北野恒富、菊池契月等に学ぶ。美人画を得意とする。島成園、松本華羊、岡本更園と「女四人の会」を結成。画塾「千種会」を設立し、後進を指導した。文展無鑑査。
最新カタログ
カタログ誌
秋華洞
Vol.77
2024「冬号」
美術館とは ひと味ちがう、自分だけの「お気に入り」を探してみてください。
最新カタログのご請求