「少女納涼図」
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サイズ55.4×27.4(144.2×39.2)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱・二重箱
川合修二鑑定書
明治40年作
シミ、ヤケ
作品番号A2-99-165
キーワード美人画
作品解説
山水風景を多く手掛けた画家には珍しい人物画で、活躍目覚ましい30代の作です。『文芸倶楽部』第9巻第12号(明治36年9月刊)の木版口絵「すず風」には、同じく青い撫子柄の浴衣に赤い帯を締めて腰掛ける少女が描かれます。本作の少女は胸元が緩み後れ毛を垂らすなど、より寛いだ姿です。団扇を携える手は心許なく、彼方を見つめる視線はどこか儚げで、同時代の日常を玉堂らしい情緒あふれる姿で描き出しています。
川合 玉堂(かわい ぎょくどう)
かわい・ぎょくどう 明治6(1873)愛知~昭和32(1957)東京
日本画家。京都で望月玉泉、幸野楳嶺に、東京で橋本雅邦に師事。人と自然の姿を平明かつ詩情豊かに表現、日本人の心を描き続けた。横山大観、竹内栖鳳と共に日本画の三巨匠と目される。帝国美術院会員、文化勲章受章、文化功労者。
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