「春立つ浦」
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サイズ115.3×26.5(198.0×38.7)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱・二重箱
東京美術倶楽部鑑定書
昭和31年作
シミ
作品番号A2-97-134
キーワード美人画
作品解説
昭和31年、清方78歳。鎌倉に移住してじき十年がたとうとする頃の作品である。「お正月は東京でしなければどうにも形がつかない」 (昭和22)とまで語っていた清方が東京で暮らすこと無く春を描いた本作。色とりどりの貝を手に取る瀬川帽子の美人は海辺を楽しみながらどこか過ぎ去った日々を懐かしむようであり、優美な線と描かれた文様は完成された様式を示す。 「昔の鎌倉は江戸の蜃気楼だつた」(昭和29)維新と戦争によって失われていった江戸の風情を追い続けた清方渾身の作である。
鏑木 清方(かぶらき きよかた)
明治11(1878)東京~昭和47(1972)神奈川 日本画家。本名健一。水野年方に師事。挿絵画家として身を立てる一方、本格的な日本画に取り組む。大正画壇の中心を担う第一人者として活躍し、東京の下町風俗や当世風の美人を終生描き続けた。帝展審査員。
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