「鷹」
価格売約済
サイズ29.0×28.8(43.5×41.2)cm
素材紙本墨書
備考額装

井上有一記念財団鑑定証
井上有一書・大岡昇平小説『作品集 鷹』特装版限定50部に添付された内の1点
昭和57年作
作品番号A2-99-325
作品解説
有一の書といえばまず筆頭に挙げられるのが実験的な「一字書」であろう。寒川町倉見のアトリエに転居した1975年以降に数を増やし、一字を短期間に繰り返し書く手法は70年代後半から行われた。「鷹」が書かれた時期は特に、肝硬変の診断された後であり、晩年の有一の覚悟が力強い筆捌きから感じられる。その墨痕は鮮やかにして鋭く、そのまま雄々しい鷹の姿に肉薄している。
井上有一(いのうえゆういち)
大正5(1916)東京~昭和60(1985)神奈川 書家。上田桑鳩に師事。墨人会を結成するも、後に退会。職業芸術家となることを拒否し、生涯を小学校教師として過ごした。ポップアートとも共鳴した豪快な書は国内外から根強い支持を受けている。
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