「田中瀧子像」
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サイズ45.3×33.0(62.9×50.4)cm
素材キャンバスに油彩
備考額装
画中にサイン
東京美術倶楽部鑑定書
明治31年作
ヤケ、剥落、額に小傷
本体8号
作品番号A2-97-554
作品解説
後に陸軍大将となる田中国重の夫人・瀧子を描いた一作。外光派の表現に衝撃を受け、黒田に師事し、堅実な写実と色彩により独自の穏健な画風を確立した和田英作。本作でも柔らかな光に照らされた夫人の顔や背景に生じる陰影の、わずかな変化も逃すまいとする画家の姿勢が伺えるだろう。濁色で構成された画面において、光を宿し濡れたように輝く目が印象深く、モデルの品性までありありと浮かび上がっている。
和田 英作(わだ えいさく)
明治7(1874)鹿児島~昭和34(1959)静岡 洋画家。東京美術学校(現:東京芸術大学)卒業後、渡欧してラファエル=コランに師事。帰国後は東京美術学校教授に就任、のちに校長を務めた。黒田清輝ら外光派の流れを汲んだ画風で、温和な色彩と大胆な筆触が特徴。帝室技芸員、文化功労者。文化勲章受章。
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