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「千木に鶏」
作品解説
すべての動植物の姿を知り尽くすことにより、それぞれに潜む霊妙な動きをとらえることができ、それが自然に手を動かす、と若冲は考えていた。天に孤を描く尾羽の潔さ、堂々たる体躯からは、動植物を徹底的に観察し画面に映し出そうとした奮励努力が見られる。卵型に広がった首の羽やニッと笑ったような表情からは、没するまで多く鶏を描いた若冲ならではの、彼らへの愛着までも感じられるようだ。
伊藤 若冲(いとう じゃくちゅう)
享保元(1716)京都~寛政12(1800) 名は汝鈞、別号斗米庵など。青物問屋に生まれ、家業の傍ら狩野派や琳派、中国の元代、明代の画法を学ぶ。後に家督を弟に譲り、生涯妻子を持たず画業に専念。写生的、装飾的な花鳥画と水墨画に独自の画風を作り上げた。
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