「鯰滝登」
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サイズ136.0×31.2(197.5×44.1)cm
素材紙本着色
備考軸装
落款・印
シミ、ナミ、折れ
作品番号A2-96-245
キーワード動物・鳥・魚
作品解説
明治初頭、政治で国を動かすことを地震に例え、また髭を共通点として、鯰を官吏に見立てた戯画が流行した。風刺画家としても名高い暁斎も例外ではなかったようで、官僚の名誉欲への揶揄を込め伝統的な鯉の滝登りや富士越龍を踏襲した鯰絵を《暁斎漫画》などで描いており、本作もその一つと見られる。鯰の生命感や滝の激しさは素早く迷いのない筆運びで描写され、主題にも画にも河鍋暁斎の妙味が見て取れる作品である。
河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい)
天保2(1831)下総~明治22(1889)東京 絵師、浮世絵師。歌川国芳に師事し、その後駿河台狩野家前村洞和及び狩野洞白に師事。狩野派としてのアイデンティティを誇りながらも狂画を描き、政治批判をしたとして投獄される。出獄後は暁斎と号した。反骨精神に溢れ、画域の広さと技量には定評がある。
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Vol.71
2022「冬号」
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