「素戔嗚尊の九頭龍退治」
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サイズ116.9×46.9(191.5×64.2)cm
素材紙本着色
備考軸装
落款・印
明治12~20年頃作
折れ
作品番号A2-94-320
作品解説
ジョサイア・コンドル手記によれば、1865年、30代半ばの暁斎は信州を遊歴し、九頭竜伝承の源たる戸隠山に登り、神々の住まう峰ごとの社を一日中参拝したという。嵐吹きすさぶ山岳で、堂々たる素戔嗚尊(ルビ:スサノオノミコト)と九頭龍が対峙する劇的な本作。大胆かつ繊細な筆勢は息を飲むほどに見事であり、圧倒的な画力のみならず、絵師の超自然的な存在に対する崇敬の念さえ読み取れる。神話世界は鬼才暁斎の手によって画面に新たな魂を得て、今なお躍動し勇猛な英雄譚を紡いでいる。
河鍋 暁斎(かわなべ きょうさい)
天保2(1831)下総~明治22(1889)東京 絵師、浮世絵師。歌川国芳に師事し、その後駿河台狩野家前村洞和及び狩野洞白に師事。狩野派としてのアイデンティティを誇りながらも狂画を描き、政治批判をしたとして投獄される。出獄後は暁斎と号した。反骨精神に溢れ、画域の広さと技量には定評がある。
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