「八仙花」
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サイズ35.0×44.1(61.0×70.6)cm
素材紙本着色
備考額装
落款・印
共板
昭和5年頃作
シミ
作品番号A2-98-529
キーワード美人画
作品解説
ほの暗い梅雨の東屋でひとり、俯きがちに遠くを見据える女性。薄く重なる着物、四季の花々で彩られた可愛らしい色合いの帯は涼しげで軽やかな雰囲気ですが、団扇を握る手には指輪が見え、落ち着いた佇まいの中に色香を纏う余情が感じられます。風俗の中に物語を描くことを目指した深水が、「八仙花(紫陽花)」に寄せた叙情性をうかがえる一作です。
伊東 深水(いとう しんすい)
いとう・しんすい 明治31(1898)東京~昭和47(1972)東京 日本画家。
本名一。中山秋湖、鏑木清方に師事。美人画において浮世絵の伝統のもとに現代風俗を主題とした新しい画境を築いた。帝展・新文展・日展審査員、日本芸術院会員。帝展特選、日本芸術院賞受賞。
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