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「裸婦」
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サイズ39.8×26.5(58.0×45.0)cm
素材キャンバスに油彩
備考額装
画中にサイン、キャンバス木枠にサイン
昭和39年作
本体6号
画中にサイン、キャンバス木枠にサイン
昭和39年作
本体6号
作品番号A2-98-311
タグ#10月の新入荷
作品解説
1966年に渡欧し、牧野は私淑するレンブラントにじかに触れる。本作はその直前、64年の作だ。当時牧野は、前衛の潮流の中で、古典絵画を志向する自らの在り方に苦悩する書簡を残している。本作の珍しく明るい背景、大きく残された刷毛目は質感・空間の両立をなそうとした試行錯誤の結果だろう。裸婦というシンプルな主題と隅々まで刻銘な描写は迷いの中で前衛・古典両者を相手取ろうとする牧野の覚悟の証だ。
牧野 邦夫(まきの くにお)
大正14(1925)東京~昭和61(1986)
川端画学校を経て、東京美術学校(現:東京芸術大学)油画科に入学し、伊原宇三郎、安井曾太郎に師事する。レンブラントに私淑し、卓越した描画技術で濃密な人物画を描く。後年は特に幻想性の強い作品を制作した。美術団体に所属せず、生前の知名度は高くなかったが、近年その高度な描写力が再評価され、注目が集まっている。
川端画学校を経て、東京美術学校(現:東京芸術大学)油画科に入学し、伊原宇三郎、安井曾太郎に師事する。レンブラントに私淑し、卓越した描画技術で濃密な人物画を描く。後年は特に幻想性の強い作品を制作した。美術団体に所属せず、生前の知名度は高くなかったが、近年その高度な描写力が再評価され、注目が集まっている。
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