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「三聖図」
作品解説
孔子、釈迦、老子の三聖が描かれた本図。洗練された衣の流線に対し、淡く形どられた風景を魅せる大胆な余白など探幽様式の優美な趣きが感じられます。一方で、本作最大の魅力は広大な構図に対しひそやかに混じり合う三者の視線でしょう。瀟洒な山水画の中で聖人が交わす、優婉なひとときに引き込まれずにはいられません。
狩野 探幽(かのう たんゆう)
慶長7(1602)京都~延宝2(1674) 徳川幕府御用画師。狩野永徳の孫。鍛冶橋狩野家の祖。永徳風の誇張された表現を脱し、瀟洒淡麗な画風を展開する。大和絵の優美な彩色世界と自己の画風の融合、さらに古画学習や写生に取り組み、新たな画風・画題を追求した。
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秋華洞
Vol.76
2024「夏号」