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「早春」
作品解説
手を休め、ふと見上げた先には梅の枝。唇にさした紅は花よりも赤く、彼女の顔をつややかに引き立てる。その手元にある和本を古今和歌集と知れば、こうした歌も想起されよう。
君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則)
春告草の香りに、彼女は誰を想うのであろうか。新しい季節の訪れが、胸を静かに高鳴らせる一幅である。
君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則)
春告草の香りに、彼女は誰を想うのであろうか。新しい季節の訪れが、胸を静かに高鳴らせる一幅である。
伊藤 小坡(いとう しょうは)
明治10(1877)三重~昭和43(1968)京都 日本画家。夫は日本画家の伊藤鷺城。はじめ森川曽文に学び、のち谷口香嶠に師事。第9回文展で初入選し、以来主として官展に出品し続けた。竹内栖鳳の竹杖会に入り、上村松園と並ぶ閨秀画家として知られた。
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