「山吹の里」
価格売約済
サイズ98.5×31.3(187.0×43.5)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
シミ、ヤケ、表具にシミ
作品番号A2-92-764
作品解説
本作は、突然の雨に蓑を借りようとあばら家を訪ねた太田道灌に、娘が山吹の一枝を差し出し、「七重八重花は咲けども山吹の実の一つだになきぞ悲しき」という古歌に寄せて、蓑のひとつさえ持っていない憂き身を例えたという、道灌の山吹伝説に取材しています。山里に住むとは思えない程に美しく、風趣を解した娘の姿が繊細な筆致で描かれています。

【読み】
山吹のえたよりみちにいりそめて
 かねてなきみとかくよましやつた
    桑楊庵千則
蹄斎 北馬(ていさい ほくば)
明和8(1771)江戸~弘化元(1844)。 浮世絵師。別号に葛飾北馬、駿々斎、秋園。葛飾北斎の門人。美人画の肉筆が多いが、その他狂歌本や読本の挿絵も手がける。
岸 文笑(きし ぶんしょう)
宝暦4(1754)~寛政8(1796)。浮世絵師、狂歌師。本名、岸誠之。通称、宇右衛門。狂歌名に桑楊庵、頭光、二世巴人亭など。一筆斎文調に学び、黄表紙等の挿絵を手がける。後に大田蜀山人に師事して狂歌を学び、天明狂歌四天王の随一と言われた。
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