「宇治橋蛍合戦絵巻断簡」
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サイズ16.8×58.5(107.0×69.5)cm
素材紙本着色
備考軸装
安田靫彦箱
剥落
作品番号A2-92-691
作品解説
安田靫彦の箱書きから乾山作と伝わる作品です。夏の宇治川は、古来より蛍の名所と知られ、俳諧や謡曲の題材として用いられました。本作はそれらの影響を受けたものでしょうか、流水文や川辺の蛇籠の描き方に兄光琳の影響を感じさせながら、全体の古拙な運筆や控えめな彩色には詩情の趣があります。陶工として知られる乾山の素朴な造形感覚を絵画として窺える点でも貴重な作品です。
(伝)尾形 乾山(おがた けんざん)
寛文3(1663)京都~寛保3(1743)江戸 陶工、絵師。京都の呉服商雁金屋の三男。兄は尾形光琳。若年より和漢の教養が深く、また茶を能くす。野々村仁清のもとで陶法を学び、京都の鳴滝に窯を築く。仁清とともに京焼の代表的作家であり、乾山焼は江戸時代を通して現在に至るまで高い人気を誇る。乾山が作った器に、光琳が絵付けを施すという兄弟合作も行われた。
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