池永康晟個展「少女より始むる」
2026年1月10日(土)〜27日(火)


南岳杲雲(NANGAKU Koun)
1962年9月12日生まれ。姓 南岳、名 克史。僧名 杲雲。
兵庫県淡路島・淡路市(旧東浦町)仮屋にある高野山真言宗潮音寺の長男として生まれる。
2歳より筆に親しむ環境にあり、小学校入学と同時に本格的に書を学び始める。中学時代、父から与えられた二玄社の『書道講座』をテキストに、松本芳翠や西川寧の書に傾倒する。
大学卒業後、日本を代表する書家であり篆刻家でもある梅舒適に師事。書壇での活動と並行し、抽象画も描いていた。ある時、その作品が当時の神戸・海文堂ギャラリー(現・ギャラリー島田)の島田誠氏の目に留まり、同ギャラリー主催で個展を開催。これが大きな転機となる。
その海文堂で、具体美術の作家たちに出会い衝撃を受ける。また、母校の書棚で偶然手に取った『墨美』誌の中に掲載されていた「α部」の存在に、閃光のようなインスピレーションを得る。そこには、長谷川三郎、吉原次郎、井上有一、そして主幹の森田子龍といった、錚々たる面々が名を連ねていた。
30代は書壇に属し、主に篆刻を中心に活動していたが、現在は中央書壇を離れ、現代アートの文脈において新たな「書」の可能性を追求している



