2004-10-04日本美術そうだったのか通信
Vol.17 <日本美術そうだったのか通信>

□■□■  「日本美術そうだったのか通信」 Vol.17
発行 有限会社アートオフィスJC
http://k.c.cbz.jp/t/h4vn/si0a714u4wks060u
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こんばんわ。
アートオフィスJC 田中千秋です。

メルマガ関連の本を最近漁っておりますが、それによると、マガジン発行時刻は重
要だそうです。

会社勤めの人に読んでもらおうと思ったら、夕方より少し前に発行するのがいいの
だそうで、逆に金曜の夜に出しても、翌週の月曜にたまったメールの中に埋もれて
全く意味がないらしい。

そうした高度なテクニックを駆使する段階にいたっておらない我がメールマガジン
でありますが、よろしくおつきあいの程。。。

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本日も、東美特別展について、軽くレポートしておきます。

東京美術倶楽部
http://www.toobi.co.jp/
東美特別展
http://www.toobi.co.jp/tokubetu16.htm

私は、金曜・土曜だけ云って参りました。弊社は今回はまだ出展しておりませんの
で、のんびり回ってくることに専念致しました。

正面切ったまともな取材はきっと各種美術雑誌に掲載されることは間違いないので、
私の勝手な視点から報告します。

1.油絵が少なかった。

今回、洋画商の最大手、日動画廊さんは参加しておりません。私はまだ新米なので
よくわかりませんが、これは以前からのようであります。洋画商の大手で目立つの
は泰明画廊さんのみで、ほかに油絵を主軸とした画商さんは目立ちませんでした。
岡崎画廊さんが絹谷幸二先生の個展をやっていましたが、これは例外として。

そもそも、「洋画商」というジャンルにしぼった画商はあまり東京美術倶楽部に参
加していないのかもしれません。「ギャルリーためなが」さんのような、西洋絵画
の最大手は、そもそも東京美術倶楽部に参加しておりません。

洋画商は、日本においては、独立独歩、の姿勢が強いのでしょうか。このあたり、
私もう少し業界にいるとおのずと分かってくるかと思いますが。。。

2.「道具系」の古美術に人気があった。

明治以降の近代絵画のことを「新画」と呼び、古美術店に対してこうした近代絵画
を専門とする店を「新画屋さん」と呼んでいるのですが、こうした画廊さんたちの
個展は案外人気(ひとけ)が少なく、茶道具や陶磁器が並んでいるお店の方が人が
滞留しているように思いました。

私が思ったのは、やはりこういう展示会形式の場合、「立体」が強いのではないか、
そして、お店の形も、入り組んだ形にしてやる方が「わくわく感」が出て楽しいの
ではないか、と思いました。

一方「個展」は、何が出てくるのかわかってしまう、という点で「わくわく感」に
欠けてしまう、「物語」を感じにくい、という欠点がこの場合出てくるのではない
かと感じました。

また、単に「宝物」ぶりでいえば、いわゆる「新画」の方が、実は古美術よりも単
価が高い傾向があるのですが、価格は兎も角、やはり「黒茶碗」「常滑」などの、
立体古美術の方が「宝物」オーラ成分が高いのではないかとも思います。

一方、父の意見は異なります。「そもそも東美特別展は新画を買うような人は来な
い」のだと。あるいは「古美術を好きな人、それから茶人の方がワザワザ東美まで
やってくるエネルギーが高い」のだそうであります。

そもそも客層がそうだとしたら、古美術に人気が集まるのも道理でしょうね。父の
云った要因の方が強いのでしょうか。

個別のお店については、幾らでも書くことがありますが、本日はここまでにしてお
きます。もし行かれた方がいましたら、ご感想などお寄せ下さい。

本日は読んで下さいまして有難う御座います。
また明日!か、あさって!

※※ミニニュース
今日は私の誕生日です。39歳になっちまいました。楽天・三木谷さんとヤクルト
・古田さんと同じ年であります。

((ご意見、お待ちしています。このメールへの返信で私に届きます。))

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