2007-10-19日本美術そうだったのか通信
Vol.138 個性がないという個性〜小村雪岱〜

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.138 個性がないという個性〜小村雪岱〜■□

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もくじ
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・ご挨拶
・これが見所!カタログ11!
・展覧会1000本ノック〜5本目〜
・スタッフブログ

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■□■ご挨拶■□■

秋空高く、さわやかな毎日がつづいております。皆様いかがお過ごしですか?
芸術の秋を目前に、秋華洞メルマも内容盛りだくさんです。
今回のメルマガを参考に、是非芸術の秋を満喫してみてはいかがでしょう。
その際は、銀座秋華洞に足を運ぶこともお忘れなく!

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■□■これが見所!カタログ11□■□

小村雪岱という人をご存じでしょうか?70歳代以上の方には、懐かしい名前
ではないかと思います。かつては舞台装置のデザインや、小説挿絵で一斉を
風靡した人ですが、残念ながら40代で早世し、その後長らく一般には忘れら
れていました。

しかし泉鏡花の小説本の美しい装丁や挿絵を多く手がけているので(いわゆ
る「鏡花本」)、古書市場ではずっとメジャーで評価の高い存在です。

戦前の小説界では、上野の美術館を拠点とする院展文展作家達も、こぞって
小説挿絵や装丁の仕事を手がけていました。今のように専門のデザイナーや
イラストレーターという職業が定着していない時期です。

しかし多くの画家たちは、挿絵や装丁の仕事は余技の仕事と思って、自分の
目指すところはやはり“本画”で名をなすことでした。

また大正期から、版画界でも新風が巻き起こり、版画家たちも多くこうした
仕事に動員されます。挿絵を余技とする画家も多い一方で、そうした小説挿
絵を芸術として認めさせようという動きも起きます。

そんな中、この雪岱は画家として非常にユニークなスタンスを取りました。
この人、もともと荒木寛畝などに学び、松岡映丘の新興大和絵会という、大
正期に流行した新しい大和絵運動の中心となる画会にいた、かなり素養のあ
る本画家なのです。

映丘が手がけていた舞台装置の仕事を引き継ぐ形で、まず演劇界で名を成す
のですが、その後、挿絵でも大ブレイク!そして、どんどん本画をやらなく
なっていったのです。展覧に出品するのも版画ばかりになっていきました。

雪岱の仕事は、いわゆる「芸術家」とは全く真逆の考えをもっています。例
えば挿絵で、女が泣く場面があったとしましょう。雪岱は、泣く女そのもの
など、絶対に描きません。テキストを読み取り、そこに表れる点景の組み合
わせや、明暗の劇的な転調など、“雪岱調”と言われた独特の手法で、雰囲
気だけを出すことに終始します。

観る者にその情感を読み取らせることを行うことで、自分の作品における
“美”を、常に見る人と共に創り上げるようにするのです。言うなれば、自
分の個性を潜めることで個性を獲得していきました。

おそらく雪岱は、本画で名を成すことよりも、版を通じてより多くの人とコ
ミュニケーションする形で、自分の仕事をつくっていくという事に喜びを見
出していたと思います。

画家として、というより、一人の人間として、小村雪岱という人物がいかに
独自のスタンスを築いた人物であったか、私もみなさんにもっと知ってもら
いたいと思います。

雪岱は、再評価の動きがにわかに高まりつつあります。随筆集『日本橋檜物
町』も、最近平凡社ライブラリーから復刊されました。作品を買うなら今!
マジで。

今回のカタログでは3点小村雪岱の作品が掲載されております。

カタログ11是非ご覧になってみてください。

請求はこちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

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■□■展覧会1000本ノック!■□■

展覧会千本ノック”5本目!

伊藤若冲!“若冲バブル”の中、先日の相国寺で金閣寺の襖絵群が展示され、
「こんなのもあったんだ〜」と、驚いた方も多いのではないでしょうか。

実は、若冲翁の襖絵はこれだけではない!年に一度しか観ることのできない
その襖絵の公開の日が近づいております。

大阪・豊中市にある西福寺というお寺に、国の重要文化財「群鶏図」襖絵が
存在します。

11月3日(土)!毎年この日に公開です。

襖絵の公開に合わせ、所蔵の掛幅等も展示されるそうです。 レジャーには
最適!私も東京から向かって、そのまま狩野永徳展 (京都国立博物館)にハシ
ゴいたします。

西福寺  はこちら。住所:大阪府豊中市小曽根1-6-38交通:阪急宝塚線服
部駅から徒歩15分駐車場無料 20台 06-6332-9669

(註:弊社と西福寺様とは一切関係はありませんので、ご了解下さい)

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■□■スタッフブログ■□■

秋華洞では、毎朝朝礼がもたれています。業務中は忙しくて、分かち合えな
かった事や、それぞれの業務で伝えなければならない事を朝礼で皆に伝えま
す。

それと同時に、一分間スピーチというものがありまして、スタッフが、最近
感じたこと、考えていることなどを曜日ごとに違うスタッフがお話します。
それとリンクしているのが、秋華洞スタッフブログです。
朝礼の一分間スピーチの当番の日は、スタッフブログの当番でもあります。

美術商という業務に関する内容から、銀座の情報、個人的な内容まで幅広く
日々お伝えしています。

それぞれのスタッフの個性や美術商業務がちらっと垣間見れるブログです。

ご覧になっていない方は是非!

http://blog.livedoor.jp/syukado_staff/

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

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次号もお楽しみに!

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近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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