2020-03-18日本美術そうだったのか通信
Vol.399 これぞ、日本画「奇想」の世界!

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お届けします。株式会社秋華洞提供。
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■今週の「そうだったのか!」━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……..

これぞ、日本画「奇想」の世界!
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まずは◆営業時間変更のお知らせ◆

2020年3月いっぱいは、新型コロナウイルス流行拡大のため
営業時間が下記の通り変更になります。
月~土 11:00~17:00
日曜・祝日 定休
展覧会企画中は無休となります。
ご不便をおかけしますが、なにとぞよろしくお願いいたします。
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◆『奇想・快想』展のご案内◆

アートフェア東京2020は残念ながら中止となりましたが、
私どもはこの期間を含めた11日間、本来アートフェア東京で出品よていでした
鈴木博雄、上根拓馬、服部しほり、Di Qingの新作をご紹介すべく、
弊画廊にて『奇想・快想』展を開催いたします。

江戸期の日本美術界を斬新な発想で彩った「奇想」の絵師たち。
若冲などの江戸美術とともに、4人の現代のアーティストがさらなる新風を吹き込むべく、
世界に向けて躍動します。

各作家の新作は会場にて販売いたします。
また、事前販売も受付けておりますので、どうぞお問い合わせくださいませ。

会場:ぎゃらりい秋華洞
期間:3月19日(木)~29日(日)
時間:11:00~17:00 会期中無休
↓↓詳細は随時ご案内させていただきます↓↓
https://www.syukado.jp/exhibition/kiso-kaiso/

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さて、「奇想・快想」展で展示の伊藤若冲。
(展示スペースの関係で飾ってない期間がございます。
ご覧になりたい方はスタッフにお声掛けくださいませ)

若冲の人気は衰えを知らず、その魅力が海外のお客様も虜にしています。

思い起こせば、2016年に上野、東京都美術館にて開催しておりました、『生誕300年記念 若冲展』。
若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅が一堂に会する
大々的な企画展。覚えていらっしゃる方も多いかと思います。
私といえば、内覧会の日程が調整できなかったため、一般日に見に行ったところ、
最高300分待ちというあまりの長蛇の列に恐れをなして、都美館を訪れては挫折、
訪れては挫折を繰り返した記憶が蘇ります。

さて、日本画、日本美術好きの皆様はご存知のことと思いますが、
若冲人気の火付けには、美術史家・辻惟雄が1970年に刊行された『奇想の系譜』において、
それまでの美術史ではあまり高い評価をされていなかった、伊藤若冲を初め、岩佐又兵衛、
狩野山雪、曽我蕭白、長沢蘆雪、歌川国芳を再評価し、「奇想の画家たち」として取り上げた
ことがあげられます。

日本美術の王道と思える芸術体系とは一線を画し、長く傍系とさえ思われていた絵師たち。
彼らの大胆で強烈、奇抜で自由自在、ときにグロテスクな表現を、異端ではなく、
主流のなかのアバンギャルド、前衛的なスタイルの表現と位置づけをし直し、
再提案する辻惟雄の新しい試みは、著書が刊行されて50年のうちに、圧倒的に支持されるに至り、
日本美術界、あるいは美術館のヒット企画には無くてはならないテーマとなりました。

昨年2019年の春に東京都美術館にて開催された「奇想の系譜展 江戸絵画ミラクルワールド」
では、上記6人に白隠慧鶴、鈴木其一を加えてさらにバージョンアップして
「奇想の系譜」の世界の広がりをより私達に意識させてくれました。

胸がすくような、あっと驚く絵面、確かな技術、もしくは精神性に裏打ちされた
堂々たる表現は、私達の原始的な感情、丸出しの魂をグラグラと揺さぶり、
江戸絵画の圧倒的な包容力と豊かな土壌に気付かせてくれます。

【奇想の画家】生没↓↓
岩佐又兵衛(1578-1650)
狩野山雪(1590-1651)
白隠慧鶴(1686-1769)
伊藤若冲(1716-1800)
長澤蘆雪(1754-1799)
曾我蕭白(1730-1781)
鈴木其一(1795-1858)
国芳(1798-1861)

さて、明後日から開催します「奇想・快想」展では、
「奇想の画家」たちの姿に、4人の現代アーティスト、上根拓馬、鈴木博雄、服部しほり、
狄青(ディー チン)の生き様を重ね、新たな「奇想」、そして胸のすく「快想」
作品群をご案内いたします。
豊潤なアジア、日本美術が芸術性とともに培ってきたエスプリやユーモア、自由闊達な解釈を、
現代に生きる彼らの感性と技術がいかに体現してゆくのか、どうぞご注視ください。

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営業時間
2020年3月いっぱいは営業時間が下記の通り変更になります。
月~土 11:00~17:00
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展覧会企画中は無休となります

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