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「舞妓図」
作品解説
30代で早逝した岡本神草の作品は極めて少ない。しかも彼の画業は短い人生の中で万華鏡のようにスタイルを変えて捉えどころがない。共通するのは女性の色気というものに対する若々しい興味である。本作は代表作と言われる「拳を打てる三人の舞妓」と制作時期を同じくするもの、おそらく大正10年頃の作品であろう。幼い童女のような舞妓の塗り残しのある「おしろい」が生々しい。彼の画業のピースがひとつ、増えた。
岡本 神草(おかもと しんそう )
明治27(1894)兵庫〜昭和8(1933)京都
日本画家。本名は敏郎。はじめ静村と号す。京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校(いずれも現:京都市立芸術大学)で学ぶ。大正4年、甲斐庄楠音らとともに密栗会を結成。《口紅》、《拳を打てる三人の舞妓》など舞妓を描いた作品で知られる。大正10年に菊池契月に入門するが、将来を期待されながら38歳で早逝した。
日本画家。本名は敏郎。はじめ静村と号す。京都市立美術工芸学校、京都市立絵画専門学校(いずれも現:京都市立芸術大学)で学ぶ。大正4年、甲斐庄楠音らとともに密栗会を結成。《口紅》、《拳を打てる三人の舞妓》など舞妓を描いた作品で知られる。大正10年に菊池契月に入門するが、将来を期待されながら38歳で早逝した。
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