池永康晟個展「少女より始むる」
2026年1月10日（土）〜27日（火）
「文字」が生まれた原点にまでさかのぼるならば、それは紀元前の中国・甲骨文字に始まります。文字はやがて「書」として芸術表現へと昇華し、中国、日本、そして世界へと広がっていきました。特に日本では、戦後の前衛芸術運動の波に乗り、井上有一が大きな存在となりました。
しかし、それから半世紀を経た今、書は再び「次の挑戦」を迫られています。伝統か、革新か、技か、表現か。多様化するアートシーンの中で、書はどこへ向かうのか。
「ゼロ書道」——伝統に根ざしながらも、その枠にとらわれない南岳杲雲。
「書」を根底から問い直し、独自の世界を切り拓いてきた山本尚志。
対極に見える二人の表現者が、「ゼロ地点」からもう一度、自らの「書」を見つめ直す。
書の起源と、彼らの「いま」が交錯する場となるでしょう。
“ZERO Calligraphy” — Rooted in tradition yet unconfined by it, Koun Nangaku approaches calligraphy with a boundless spirit.
Hisashi Yamamoto, by contrast, has reexamined the very foundations of "writing," forging a uniquely personal path.
Though their expressions may appear to stand at opposite poles, both artists return to a shared “zero point” — a place to reconsider the essence of their calligraphy.
This will be a moment where the origins of writing and their contemporary visions converge.
しかし、それから半世紀を経た今、書は再び「次の挑戦」を迫られています。伝統か、革新か、技か、表現か。多様化するアートシーンの中で、書はどこへ向かうのか。
「ゼロ書道」——伝統に根ざしながらも、その枠にとらわれない南岳杲雲。
「書」を根底から問い直し、独自の世界を切り拓いてきた山本尚志。
対極に見える二人の表現者が、「ゼロ地点」からもう一度、自らの「書」を見つめ直す。
書の起源と、彼らの「いま」が交錯する場となるでしょう。
“ZERO Calligraphy” — Rooted in tradition yet unconfined by it, Koun Nangaku approaches calligraphy with a boundless spirit.
Hisashi Yamamoto, by contrast, has reexamined the very foundations of "writing," forging a uniquely personal path.
Though their expressions may appear to stand at opposite poles, both artists return to a shared “zero point” — a place to reconsider the essence of their calligraphy.
This will be a moment where the origins of writing and their contemporary visions converge.
展覧会情報
展覧会南岳杲雲 × 山本尚志 二人展「ゼロ書道」
会期2025年8月20日（水）〜9月2日（火）
会場銀座 ぎゃらりい秋華洞
時間10:00〜18:00
備考入場無料
Exhibition Information
Goun Nangaku × Hisashi Yamamoto Two-Person Exhibition: “ZERO Calligraphy”
Dates: August 20 (Wed) – September 2 (Tue), 2025
Venue: Ginza, Gallery Shukado
Hours: 10:00 AM – 6:00 PM
Admission: Free
南岳杲雲「胎」（2025）106×84cm 画仙紙 ボンド煤墨
山本尚志「底」（2025）62×81cm 一番唐紙にボンド墨 ©️Hisashi Yamamoto, Courtesy of Yumiko Chiba Associates.
ギャラリートーク
南岳杲雲 / 山本尚志
ギャラリートークのお知らせ
書家・篆刻家・アーティスト 南岳杲雲 × アート書道家 山本尚志
「ART SHODOの現在地 ― 書は進化しうるのか？」
このたび、ぎゃらりい秋華洞では、書家・篆刻家・現代美術家の南岳杲雲氏と、アート書道家の山本尚志氏を迎え、ギャラリートークを開催いたします。
「書は、いまなお進化しうるのか？」
伝統と革新のあいだで表現を模索し続けるお二人が、書とアートの交差点について語り合います。
展覧会タイトル「ゼロ書道」に込められた思いとは何か――。
書の原点と未来をめぐる対話のひとときを、ぜひ会場でお楽しみください。
日時： 2025年8月23日（土）17:00～18:00
会場： ぎゃらりい秋華洞
参加費： 無料（ご予約不要）
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お陰様で、大勢の方にご来場いただき、無事トークショウを終えることができました。その記録を下記の動画で紹介しております。ぜひ御覧ください。
トークショウまとめ
「ART SHODOの現在地 ― 書は進化しうるのか？」記録動画
ギャラリートーク 南岳杲雲 × 山本尚志 × 田中千秋 「ART SHODOの現在地 ― 書は進化しうるのか？」【銀座ぎゃらりい秋華洞】#ゼロ書道
南岳杲雲（なんがく こううん）
1962年兵庫県淡路島生まれ。高野山真言宗の寺院に育ち、幼少より書に親しむ。大学卒業後、書家・篆刻家の梅舒適に師事。神戸の海文堂ギャラリーでの個展を機に現代美術の影響を受け、森田子龍や井上有一ら前衛書の精神に共鳴。現在は中央書壇を離れ、現代アートの文脈で「書」の新たな表現を追求している。
山本 尚志（やまもと ひさし）
書家・アーティスト。1969年広島県生まれ・在住。井上有一カタログレゾネ制作に携わった後、2015年に初個展「マシーン」を開催。作品集に『フネ』（2016）、『うごく木』（2024）。近年は「Naming The World」（2024）や「文字と余白（仮）」（2025）などの展覧会に参加し、Kiaf SEOULにも出展。作品は桃園市立美術館に収蔵されている。