なぜ作家はその素材を選び、表現したのか?
珊瑚、螺鈿、アクリル板、テンペラ、写真コラージュなど様々な素材、アプローチの作品を実際の画材や解説パネルとともに展示します。アートとの距離がぐっと近くなる展覧会です。

参加アーティスト:池永康晟、柿沼宏樹、クスミエリカ、森謙次、池田晃将、色川美江、九千房政光、徳永博子
なぜ作家はその素材を選び、表現したのか?
珊瑚、螺鈿、アクリル板、テンペラ、写真コラージュなど様々な素材、アプローチの作品を実際の画材や解説パネルとともに展示します。アートとの距離がぐっと近くなる展覧会です。

参加アーティスト:池永康晟、柿沼宏樹、クスミエリカ、森謙次、池田晃将、色川美江、九千房政光、徳永博子
展覧会情報
展覧会素材のチカラ
会期2020年11月6日(金)〜14日(土)
会場ぎゃらりい秋華洞
時間10:00〜18:00
備考会期中無休 入場無料 
※7日(土)アフタヌーンギャラリーズ、8日(日)まるごとミュージアムに参加しています
イベント等開催の場合はホームページで随時お知らせいたします。
※弊ギャラリーでは新型コロナウイルス感染拡大防止のための対策を行っております。
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【日本画】池永康晟

通常和紙や絹に描く日本画で麻布をキャンバスに用い、自分の追求する肌の色を求めて10年以上も色の試作を続けた。現代美人画の第一人者。今回は新作のほか、初期作「金の翼」(参考展示)も出品。その時何をもがき、何を達成しようとしていたのか?

池永康晟「金の翼」(参考展示・非売品)
池永康晟「金の翼」(参考展示・非売品)
左:独特の色合いは10数年かけて見つけた。 右:岩絵具・膠・土絵具などが整然と並ぶ画室
左:独特の色合いは10数年かけて見つけた。 右:岩絵具・膠・土絵具などが整然と並ぶ画室
池永 康晟(いけなが やすなり)
1965年大分県生まれ。大分県立芸術短期大学付属緑丘高等学校卒業。自身で染め上げた麻布に岩絵具で描く美人画が、独特な質感と芳香を放つ。文房具や本の装丁など海外からのオファーも多い。2014年に刊行された画集「君想ふ百夜の幸福」はロングセラーを続けている。AKBとのコラボ、版画やぬりえ、カレンダーの発売の他に美人画集の監修を行うなど活躍の場を広げている。
【テンペラ・油彩】柿沼宏樹

柿沼は異物と人間、異常と日常の交わり合う壮大なパノラマを描くのを得意とする。テンペラと油彩を併用する手法はそこにどんな効果をもたらすのか?

柿沼宏樹「アオギリの山羊」(参考作品)
柿沼宏樹「アオギリの山羊」(参考作品)
テンペラ絵具は卵を用いたエッグテンペラを使用。
テンペラ絵具は卵を用いたエッグテンペラを使用。
全卵に乾性油と樹脂バニスを加え攪拌したものを顔料と練り水で希釈して使う。油絵具との相性も良い。
全卵に乾性油と樹脂バニスを加え攪拌したものを顔料と練り水で希釈して使う。油絵具との相性も良い。
柿沼 宏樹(かきぬま ひろき)
1985年東京生まれ。2011年武蔵野美術大学修士課程油絵コース修了。
柿沼は異物と人間、異常と日常の交わり合う壮大なパノラマを描くのを得意とする。
どこから来たのかわからない「鳥人間」と人間、ビルやタワーを破壊する巨大怪物と日常生活、田舎と都会が不思議な調和を持って共存する。それは映画の特撮ものと、其れを見る私達の関係を描いたものとも見られるだろうし、アジアの猥雑で混沌とした街をさまよう観光客としての私達自身を描いたものにも思える。
現代の世界全体自体、ありえないほどの異物がぶつかり合い、矛盾しながらも、なんとか調和を保って生きているが、彼の絵はそうした現実を反映したリアルなジオラマと言えるかもしれない。
【写真コラージュ】クスミエリカ

コラージュ技法は普通雑誌などの切り抜きを使うが、彼女は自ら撮影した写真のみを用いる。計算され尽くしたコラージュだが、そこにはシュールレアリスムとノスタルジーが融合したかのような壮大な世界が広がっている。

クスミエリカ「カタルシスの浜 静止する時間」(参考画像)
クスミエリカ「カタルシスの浜 静止する時間」(参考画像)
クジラの骨の写真素材は、「カタルシスの浜 静止する時間」の上部に羽ばたく鳥に使用されている
クジラの骨の写真素材は、「カタルシスの浜 静止する時間」の上部に羽ばたく鳥に使用されている
左:作品に使用している素材の一部。 古い倉庫、公園のアーチ、北海道の海の風景の切り抜き前後。右:自宅でのPC作業スペース。Adobe Photoshopを使用して制作している。
左:作品に使用している素材の一部。 古い倉庫、公園のアーチ、北海道の海の風景の切り抜き前後。右:自宅でのPC作業スペース。Adobe Photoshopを使用して制作している。
クスミ エリカ(くすみ えりか)
写真家でウェブデザイナーでもあるクスミエリカはロジカルでクレバーな写真画家だ。コラージュ技法は普通雑誌などの切り抜きを使うが、彼女は自ら撮影した素材を用いて、計算され統合された視覚の意表をつく驚くべきイメージを提供する。明らかに超現実主義の影響を受けた彼女の写真絵画は子細に見れば誰もが知る建物や道路などのイメージが散りばめられ、未来的でありながら懐かしい、陶酔の心境へ誘う。人体や風景の「滅亡」への憧れと「再生」への母性が交錯して単なる驚きを軽々と超えてみせる。
【根付】森謙次

珊瑚細工師の父を持つ森謙次。根付の素材の中でも特に「珊瑚」に焦点を当てた作品を制作。

森謙次「Snow globe」(参考展示・非売品)
森謙次「Snow globe」(参考展示・非売品)
色とりどりの珊瑚は様々な種類がある。白蝶貝、象牙、ヘラ鹿角、鯨歯など異なる素材を組み合わせる事も多い。
色とりどりの珊瑚は様々な種類がある。白蝶貝、象牙、ヘラ鹿角、鯨歯など異なる素材を組み合わせる事も多い。
六畳ほどの作業場の中はたくさんの道具や素材であふれている。
六畳ほどの作業場の中はたくさんの道具や素材であふれている。
森 謙次(もり けんじ)
1974年生まれ、奈良芸術短期大学洋画科卒業。
家業の珊瑚彫刻で培った技術を生かして根付や装身具、立体作品を制作。
twitter@kenjimori4
【漆芸】池田晃将

レーザーでカットした数字型の貝殻を漆を塗った木地に貼ることで漆芸という古い手法に宇宙を感じさせるような現代的な美しさを生み出している。

池田晃将「電光都図飾箱l」(参考画像)
池田晃将「電光都図飾箱l」(参考画像)
貝殻を極薄に切り出し、数字などに成形して漆の上に1つ1つ手作業で貼り付けていく。
貝殻を極薄に切り出し、数字などに成形して漆の上に1つ1つ手作業で貼り付けていく。
真珠層を持つ 鮑貝、夜光貝、白蝶貝などが使われる。
真珠層を持つ 鮑貝、夜光貝、白蝶貝などが使われる。

 youtube: 池田 晃将 漆 Terumasa Ikeda Introduction of Urushi work

池田 晃将(いけだ てるまさ)
プロフィール coming soon
website: Terumasa Ikeda
【リトグラフ】色川美江

樹は生命の誕生と死の相互の結果を示し、再生と循環をイメージさせる。神秘的な自然界から作品の題材を得て創造しているという色川は、モノクロームな世界をリトグラフで表現する。

色川美江「cell」
色川美江「cell」
リトグラフに使用する道具たち。左からアラビアゴムをひいたアルミ板、ダーマトグラフ、白墨、ニードル
リトグラフに使用する道具たち。左からアラビアゴムをひいたアルミ板、ダーマトグラフ、白墨、ニードル
色川 美江(いろかわ みえ)
東京藝術大学美術学部油画専攻卒業後、同大学大学院美術研究科絵画専攻版画第1研究室に入学。在学中オーストリアにあるウィーン美術アカデミーに交換留学。大学院修士課程終了後、油絵と版画を中心に制作活動を行っている。
website: 色川美江 Mieirokawa
【彫刻】九千房政光

これはアートなのか仏像なのか?SNSで話題の女優顔の仏像を展示。

九千房政光「大日如来像」(参考展示・非売品)
九千房政光「大日如来像」(参考展示・非売品)
左:塗料各種。塗料はラッカー系とエナメル系で使い分けている。 中:レジン。シリコン型に流し込んで複製を作る。 右:瞬間接着剤硬化促進剤(瞬間接着剤を瞬間に接着するためのスプレー)、液体のりはまつ毛を接着するときに使う。
左:塗料各種。塗料はラッカー系とエナメル系で使い分けている。 中:レジン。シリコン型に流し込んで複製を作る。 右:瞬間接着剤硬化促進剤(瞬間接着剤を瞬間に接着するためのスプレー)、液体のりはまつ毛を接着するときに使う。
左:ケープはチッピングという技法で使う。塗料が経年劣化で剥げたような表現ができる。 中:まつ毛は市販のつけまつげをカットして使用。 右:金メッキの鎖や輪などは仏像の首飾りに。 このほかにも多くの素材を使用している。
左:ケープはチッピングという技法で使う。塗料が経年劣化で剥げたような表現ができる。 中:まつ毛は市販のつけまつげをカットして使用。 右:金メッキの鎖や輪などは仏像の首飾りに。 このほかにも多くの素材を使用している。
九千房 政光(くせんぼう まさみつ)
1974年7月生まれ、北海道教育大学大学院修了。
函館市立中学校の美術科教員として採用。13年勤務して初めて美術部の顧問を持つ。以後制作に目覚め2018年1月より仏像を作り始め、SNSで作品を知られるようになる。2020年 はこだて・冬・アート 大賞 受賞
twitter@masa43035969
【彫刻】徳永博子

透明なアクリル板にリューターと呼ばれる電動ニードルで文様を描く。その作業は繊細で緻密である。
アクリル板は数枚重ねられ、パーツも加えられる。それぞれの作品には、徳永博子の幻想的な世界が閉じ込められていく。

徳永博子「Star trail m-3」
徳永博子「Star trail m-3」
左:作品を横から撮影。削られた薄いアクリル板が何層にも重なることで、神秘的なオーラを纏う 右:特殊なニードル、リューター
左:作品を横から撮影。削られた薄いアクリル板が何層にも重なることで、神秘的なオーラを纏う 右:特殊なニードル、リューター
徳永 博子(とくなが ひろこ)
福岡デザイン専門学校視覚情報デザイン科卒業、東京造形大学美術学部絵画科中退。「集積」と「知覚」をキーワードに、リューターと呼ばれる電動ニードルでアクリル板の上に文様を描く。アクリル板は数枚重ね1つの作品となり、幻想的な世界が創られる。
website: HirokoTokunaga art works
アクセス

■住所
〒104-0061 東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F

■ご連絡先
電話:03-3569-3620

■最寄路線出口
地下鉄メトロ丸の内線・日比谷線・銀座線
C2出口より徒歩3分 さらに詳しいアクセス

※1Fが『おたからや6銀座店』のビル 7Fです