阪急うめだ本店にて、日本近代絵画の巨匠たちと、そこから半世紀を隔てて現代に再燃した美人画作家たち8名の作品を約70点、一堂に展観。
各時代の日本の美意識を捉えた美人画の名手たちの作品を辿り、それらに通底する日本の美の本質を浮き彫りにします。

展示作家:池永康晟 岡本東子 大竹彩奈 蒼野甘夏 服部しほり 田口由花 宮﨑優 顧洛水  
     上村松園 鏑木清方 伊東深水 竹久夢二 他 物故作家
阪急うめだ本店にて、日本近代絵画の巨匠たちと、そこから半世紀を隔てて現代に再燃した美人画作家たち8名の作品を約70点、一堂に展観。
各時代の日本の美意識を捉えた美人画の名手たちの作品を辿り、それらに通底する日本の美の本質を浮き彫りにします。

展示作家:池永康晟 岡本東子 大竹彩奈 蒼野甘夏 服部しほり 田口由花 宮﨑優 顧洛水
     上村松園 鏑木清方 伊東深水 竹久夢二 他 物故作家
展覧会情報
会期2020年4月1日(水)〜6日(月)
会場阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー
時間日 – 木曜日 午前10時 – 午後8時、金・土曜日 午前10時 – 午後9時 
※催し最終日は午後6時閉場
営業時間、イベントの詳細は下記 阪急うめだ本店ホームページをご確認下さい。
備考展示販売・入場無料 ※一部参考出品あり
現代作家
池永康晟 Ikenaga Yasunari
池永康晟「溶ける・聖子」
池永康晟「溶ける・聖子」

受け入れようか、拒もうか、
覚悟の境は揺らいで溶けて、

揺れる灯りに目眩して、
囁く肢体は影に溶ける。

揺れ合いましょうか、口付けようか、
2つの小舟は波濤に果てて、嵐の泡に水押も溶ける。(池永康晟)

-「市上芸術」が再現されます-

「美人画ルネサンス」では池永康晟が提唱する「市上芸術」が再現されます。
絵画がメディアとプロダクトと融合して、大衆の日常と接点を持つ「市上芸術」をお楽しみ下さい。

詳細はこちら:市上芸術宣言 池永康晟

Youtube : 池永康晟インタビュー「美人画ルネサンス」展@阪急うめだ本店【銀座ぎゃらりい秋華洞】

池永 康晟(いけなが やすなり)
1965年大分県生まれ。大分県立芸術短期大学付属緑丘高等学校卒業。自身で染め上げた麻布に岩絵具で描く美人画が、独特な質感と芳香を放つ。文房具や本の装丁など海外からのオファーも多い。2014年に刊行された画集「君想ふ百夜の幸福」はロングセラーを続けている。AKBとのコラボ、版画やぬりえ、カレンダーの発売の他に美人画集の監修を行うなど活躍の場を広げている。
岡本東子 Okamoto Toko
岡本東子「渇いた手」
岡本東子「渇いた手」

欲しくて欲しくて、やっと手に入れたと思っても、その手には何も残っていない。
どうしようもなく渇いている。
心が捕らわれ、また繰返す。手に入らないものへの執着を捨てれば楽になれるはずなのに。(岡本東子)

Youtube : 美人画ルネサンス2020「岡本東子」【銀座ぎゃらりい秋華洞】

岡本 東子(おかもと とうこ)
京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科日本画専攻修士課程修了。
日本画家。対象の本質を正視し、特に女性の内面を撫でるように丹念に描き出す。その筆力は、目に見えない温度や湿度、空気までも画面に写しこみ、幽玄な世界を作り上げる。濃密で不思議な吸引力を持った作品は観者を捕らえて離さない。
大竹彩奈 Otake Ayana
大竹彩奈「待ちぼうけ」
大竹彩奈「待ちぼうけ」

その人は日がな一日鼻歌を歌ったり床に寝転がったり、暇でしょうがない様子だったがどこか楽しんでいるようでもあった。「あの人はもうすぐ来る」と思い続けることが彼女を豊かにしているようだった。(大竹彩奈)

Youtube : 大竹彩奈・綺麗な人のありのままの姿を描いてみたい「美人画ルネサンス」展@阪急うめだ本店インタビュー【銀座ぎゃらりい秋華洞】

大竹 彩奈(おおたけ あやな)
埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻 日本画研究領域修了。
日本画の特徴とされるものが線で何かを表すこととするならば、その「線」の美しさで現代では右に出るものはいないのではないか、と思わせるのが大竹彩奈が女性を描く線である。慎重にさりげなく選びとられた線が、日本女性の色香を余すところなく表現する。日本画という技法がこれほど女性像を描くのにふさわしいものであったのかを改めて気づかされる彼女の作品たちは、まだそのドラマを始めたばかりである。
蒼野甘夏 Aono Amanatsu
蒼野甘夏2020「if」
蒼野甘夏2020「if」

「いい人?彼がいい人でしょうって?あのね、いい人だなんて、そんな人いやしないのよ。あなたにとって都合がいい人だけをあなたはいい人って思い込むものなのよ。みんながそう言ってるですって?じゃ、みんながそう思い込んでるだけなのよきっと。あたしがどう思ってるかって?そうね、もし・・・・」(蒼野甘夏)

Youtube : 蒼野甘夏<女性画は物語>「美人画ルネサンス」@阪急 インタビュー【銀座ぎゃらりい秋華洞】

蒼野 甘夏(あおの あまなつ)
北海道の地において、ほぼ独学で日本画の古典技法を学んだ蒼野甘夏は、伸びやかで繊細な筆致で独自の幻想世界を描く。特定の師匠がいないが故にかえって伝統を自由自在に使いこなし、その絵画世界は眼に心地よい。妖精のように描かれる女性たちは、性別の矩さえも乗り越えて自由自在に空間を飛び回る。古事記などの伝説に材を採ることも試みる彼女は、「日本画」の今日的可能性を拡げるフロントランナーとして貴重な存在である。
服部しほり Hattori Shihori
服部しほり「泥眼」
服部しほり「泥眼」

能舞台「海士」で使われる能面、泥眼をモチーフに描きました。
母である海士が/息子の出世の為に命を投げ打ちます。
そんな一人の女のこころを自分なりのイメージで描きました。
物語の女性を描くことで、新たな絵画表現を模索できました。初めて描いた女性画です。(服部しほり)

Youtube : 服部しほり<描くことはすべてのものへの恩返し>「美人画ルネサンス」展@阪急うめだ本店 インタビュー【銀座ぎゃらりい秋華洞】

服部 しほり(はっとり しほり)
「東洋画の真髄は線である。」
この言葉の奥深くにある桃源郷を、わたしは静かに模索する。繊維からなる紙の上に、その真髄を手探り探る。
私は信ずる。線が要素でなくなる瞬間を、そのもののみで美を体現できることを。本当の意味で自由になること、そして豊かになることを。
田口由花 Taguchi Yuka
田口由花「火の雨」
田口由花「火の雨」

絵の対象には常に、私の想像からは生み出せないような形がある。
それを観察し写し取る時の、小さな発見や驚きになるべく忠実でありたい。(田口由花)

Youtube : 田口由花 その人にしかない何かをすくいたい「美人画ルネサンス」@うめだ阪急インタビュー【銀座ぎゃらりい秋華洞】

田口 由花(たぐち ゆか)

日本画滅亡論が叫ばれてもう何十年の歳月が流れた。膠の岩絵具で描くいわゆる日本画に未来はあるのか。其の議論をよそに、彼女は素直に江戸と明治の日本画群に対する敬意と、女性としての女性の存在への畏敬を其の作品に描きこむ。
人と生き物の描写の熱量をどこまで高めて現代の作家として芸術に向き合うのか。孤独な戦いに彼女は毎日挑み続ける。
宮﨑優 Miyazaki Yu
宮﨑優 左:「春光」(部分)   右:「春光Ⅱ」
宮﨑優 左:「春光」(部分)   右:「春光Ⅱ」

「春光」が成人前、「春光Ⅱ」が成人後というイメージです。
同じ振袖ですが、少女の時はふくら雀、女性になって文庫結びと、着付け師さんに違いを出していただきました。
髪型や表情からも、違いを感じていただけると幸いです。(宮﨑優)

Youtube : 宮崎優 絵を描く時がいちばん自由「美人画ルネサンス」展2020【銀座ぎゃらりい秋華洞】

顧洛水 Ko Rakusui
顧洛水「夢中夢Ⅲ」
顧洛水「夢中夢Ⅲ」

ただ女性の見た目の美しさを表現するだけでなく、写実的なフォルムから脱出し、自身の情念や熱意を作品に入れ込んで、観る人を揺り動かすような作品を作ることを目指しています。夢の中の自分が現実か現実の方が夢なのか?という現実と夢の関係を表現してみたいです。(顧洛水)

Youtube : 顧洛水、伝統と感情の組み合わせが楽しい「美人画ルネサンス」@うめだ阪急 インタビュー【銀座ぎゃらりい秋華洞】

物故作家
竹久夢二
竹久夢二「南枝早春」(部分)
竹久夢二「南枝早春」(部分)

梅の枝に御神籤を結ぶ女性。紙中に記した「南枝早春」は、陽光を目指して木々が枝を伸ばす早春という意味。この画題の作品もいくつか知られている。新年を寿ぐ画題だ。落款は「夢生」で、大正末期から、亡くなる昭和9年まで使われているので、夢二の晩年作とわかる。晩年の夢二は、本作のように、縦長の構図に女性と画讃を入れた作品をよく制作している。梅の枝から着物の柄まで、はなやかな赤で構成された色の流れが息を呑むように美しい。

竹久 夢二(たけひさ ゆめじ)
明治17(1884)岡山~昭和9(1934)長野 日本画家、詩人。本名、茂次郎。早稲田実業学校専攻科中退。藤島武二に私淑し、新聞や雑誌に挿絵を描く。叙情的ないわゆる夢二式美人画で、明治末から大正初期にかけて一世を風靡した。
伊東深水
伊東深水「羽子板」
伊東深水「羽子板」
伊東 深水(いとう しんすい)
いとう・しんすい 明治31(1898)東京~昭和47(1972)東京 日本画家。
本名一。中山秋湖、鏑木清方に師事。美人画において浮世絵の伝統のもとに現代風俗を主題とした新しい画境を築いた。帝展・新文展・日展審査員、日本芸術院会員。帝展特選、日本芸術院賞受賞。
伊藤小坡
伊藤小坡「早春」
伊藤小坡「早春」

手を休め、ふと見上げた先には梅の枝。唇にさした紅は花よりも赤く、彼女の顔をつややかに引き立てる。その手元にある和本を古今和歌集と知れば、こうした歌も想起されよう。
君ならで誰にか見せむ梅の花 色をも香をも知る人ぞ知る(紀友則)
春告草の香りに、彼女は誰を想うのであろうか。新しい季節の訪れが、胸を静かに高鳴らせる一幅である。

伊藤 小坡(いとう しょうは)
明治10(1877)三重~昭和43(1968)京都 日本画家。夫は日本画家の伊藤鷺城。はじめ森川曽文に学び、のち谷口香嶠に師事。第9回文展で初入選し、以来主として官展に出品し続けた。竹内栖鳳の竹杖会に入り、上村松園と並ぶ閨秀画家として知られた。
会期2020年4月1日(水)〜13日(月)
会場阪急うめだ本店9階 阪急うめだギャラリー
営業時間、イベントの詳細は下記 阪急うめだ本店ホームページをご確認下さい。

外部リンク:美人画ルネサンス – 阪急百貨店 – 阪急うめだ本店