ダーマトグラフ(油性色鉛筆)を使った深黒の美しさを生かし、人物や動物を描く北川麻衣子。<br />
今回の個展は「百鬼夜行」がテーマです。
ダーマトグラフ(油性色鉛筆)を使った深黒の美しさを生かし、人物や動物を描く北川麻衣子。
今回の個展は「百鬼夜行」がテーマです。
展覧会情報
会期2016年10月28日(金)〜11月4日(金)
会場ぎゃらりい秋華洞
時間10:00〜18:00
備考会期中無休 入場無料
北川麻衣子「どこかで遇ったことがある」
北川麻衣子「どこかで遇ったことがある」

夜、だんだんと濃くなっていく暗闇に様々な気配や予感を感じた。
夜に怯えていた子供の頃、暗闇はもっともっと濃くて、そこには何か得体の知れないもの達がうごめいているのだと想像を膨らませていた。怯えながらも目をこらし見ようとしていたもの、それは「異界」だ。 膨らみすぎた想像に怯え目を閉じると聞こえてくる様々な音、「布団のまわりで踊りを踊っているんだ…」と、想像は膨張した。
今、暗闇はあの頃の濃さを失ってしまった。
布団のまわりを跋扈していたあの得体の知れないもの達も、怯えるという感覚と共に遠くへ行ってしまったように感じる。

ある時、自分の描きかけの絵を眺めていて、ふと気がついたことは、想像を巡らす頭の中が暗闇であるということだ。想像とは暗闇に目をこらすようなものだ。
闇の中にうごめく気配を探り、感じる様々な予感を頼りに形作る想像世界は、私が抱えた「異界」である。

描いていきたい。

<北川麻衣子コメント>

北川 麻衣子(きたがわ まいこ)
埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科絵画専攻油画研究室博士課程修了。
モノクロームが生み出すのは、メルヘンの源流とも言うべき幻想世界。画中を覆う濃厚にして精緻な黒には、「人ではない何か」へ向けた憧れと畏怖の念が宿っている。ひときわ異彩を放つ創作が見るものを陶酔へと誘う。