2006-01-16日本美術そうだったのか通信
Vol.71 わくわく新年会のお知らせ

□■□■  「日本美術そうだったのか通信」 Vol.71
発行 有限会社アートオフィスJC・秋華洞
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術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報をお届けします。
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もくじ
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・「秋華洞 わくわく新年会」
・書の至宝展 行ってきました
・書の至宝展 ご招待
・秋華洞の「至宝」
・書の至宝展ツアー第二弾
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お元気ですか。

アートオフィスJC・秋華洞 田中千秋です。

先週は、「書の至宝」展 ツアーに多数お申し込みありがとうございました。
メールを送ったトタンに5組7名様ほどのお申し込みをいただいたので、いった
ん締め切らせて頂きました。

展示替えを待って2月にもう一度企画しますので、今回参加できなかった方も、
お楽しみに。

さて、今週は、とり急ぎ、お知らせを。

■■「秋華洞 わくわく新年会」

今まで、作品の販売を通して、お客様と出会っていましたが、もっといろんな
チャンネルで、お会いしていきたい、とかねがね思っておりました。

今年は、「出会いの場」を、どんどん、用意していきますので、どうぞ皆様、
おつきあいの程をお願い致します!

さて、今年は「至宝展」ツアーに引き続き、第二弾。

「秋華洞 わくわく新年会」

を、1月28日土曜日に行います。

日本美術を楽しみながら、の新年お食事会の場、として、今回は「目黒雅叙園」
を選んでみました。

この「目黒雅叙園」は、宮崎駿監督「千と千尋の物語」の「湯や」のアイデア
のもとになった、豪華絢爛な内装で有名な場所です。

館内を見学した後、お食事会。

今回は、

弊社専務による「初心者のための掛け軸講座」
および会長による「真贋の見分け方:私はこうやってきた」

という二つのミニ講座を交えて、「日本美術」をサシミのツマ?に、あらたな
交流の輪を拡げていきたいと思います。ぜひ、ご参加下さい。

お申し込みはこちらです↓↓

「秋華洞 わくわく新年会」
1月28日土曜日12:00−15:00 於目黒雅叙園

詳しい内容とお申し込みは
http://www.syukado.jp/jp/event/newyear/index.cgi

※目黒雅叙園
http://www.megurogajoen.co.jp/
TEL 03-3491-4111
※目黒雅叙園地図
http://www.megurogajoen.co.jp/aboutus/num_3.html

■■「書の至宝」展 行ってきました。
公式サイト:http://www.asahi.com/sho/

報道関係内覧会にも行きましたが、こちらは時間が限られていましたので、日
曜日(1月15日)、もう一度、行って参りました。

そのショートレポートを。

今回の目玉は、なんといっても王羲之の「淳化閣帖(じゅんかかくじょう)最
善本」でありましょう。上海博物館が、おそらくは中国の誇りに掛けてアメリ
カのコレクターから天文学的な価格で買い戻した王羲之の精巧な写しです。

王羲之の肉筆が一点も残っていない現状で、もっとも重要な「手本中の手本」
を呼ばれるこの拓本の貴重さは、来場者のみなさんもよくわかっているようで、
この展示はもう黒山の人だかりでありました。

行書、草書、楷書とも今回展示される王羲之の書は、やはり品格があって安定
していることがポイントかと思いました。

まだ漢字の「標準」というものが存在しない、混沌とした書き文字の世界に、
「美」と「平明」さをもって秩序をもたらした最初のひと、だったといえるで
しょう。

多分これだけの模本、拓本が一度に見られる機会はないでしょう。眼を皿にし
て脳裏に焼き付けておきたいモノです。

日本の書の目玉は、聖徳太子の「法華義疏(ほっけぎしょ)」でありましょう
か。日本最古の肉筆資料とされるこの書は、ほぼ行書で書かれていますが、と
もかく細かい。そして丸っこい。

こういう「字」そして「知」のたたずまいは、どこかで見たような・・・この
作品が「聖徳太子」かどうかには異論もあるようですが、いずれにしてもこの
飛鳥時代に、日本最初の几帳面な「知性」がそこにいた、ということがダイレ
クトに感じられる書です。本作は皇室への「御物」なのですが、何故これが国
宝指定がないのか、不思議。指定が無くても、実質的に国宝といえる筈、と私
は思いました。

で、私が感じたことを二つあげます。

(1)伝統
私たちがワープロで使っているこの「漢字」「かな」というシロモノ。この源
流は・・・と私は意識して見に行きましたが、この「字」には、もう半端じゃ
ない、数千年の歴史が刻まれてきていること。

はるか二千年前に(王羲之は4世紀ですが)、既に今の書体の8割方がまとめ
られてきているようで(あ、学術的な数字じゃないです。私のカンカク。)、
現代人の我々の使う「字」というものは、非常に「伝統」という裏打ちがある
のだ、ということを、「知る」のではなく、「感じ」ました。

(2)日本には、字がなかった。

日本には、字は、ありませんでした。字は、全て、中国からもたらされました。

これは、知ってはいたけれども、あらためて、「ああ、本当になかったのだね」
と感じました。日本語、は発話の語として、中国語とは別個にあったでしょう
から、「漢字」が入ってきたときの日本人は、サッパリわからなかった筈。

「字」がナイ。

という状態、想像できますか?話が出来るのは目の前にいる人だけ。過去の誰
かの仕事も、遠くの人の経験も、伝わってこない。

「知」の空白状態。ここに、漢字が、海を越えてもたらされたというのです。

日本列島のヒトのありようの特殊性のようなものに、思いをはせるのでありま
した。

感想は、書き出すとキリがないので、この辺にして、あなたも、御覧になった
ら、ご感想を下さいね。

あ、そうそう、この展覧会観覧のコツ。率直に申しまして、丁寧に見ると、4,
5時間はかかると思います。あなたの持ち時間と体力をモトに、全体のバラン
スを考えて、どの展示に時間を掛けるか、考えてから見るのが、貴重な機会を
生かすコツでしょう。どうしても、こうした展覧会は、前半にばかりエネルギー
を掛けがちです。展示は主に前半は中国の書、後半は日本のそれになります。
日本のものにも普段見られない名品が多数ありますので、ペース配分を上手に
コントロールしましょう。

何日かに分けてみるのもいいと思います。

■プレゼント
「書の至宝」展の招待券を現在、秋華洞ではプレゼントキャンペーン中です。

(Aコース)「書の至宝」展 毎週プレゼント
「書の至宝展 プレゼントキャンペーン」
http://www.syukado.jp/jp/event/mmshiho/index.cgi
このメルマガを購読中、または新規登録される方に、書の至宝展の招待券を5
組10名様にプレゼント致します。最終締め切りは2/8(水)ですが、一週間ご
とに随時当選者を発表します。新規登録者は特に歓迎致しますから、お友達に
是非ご紹介下さい。

(Bコース)「365日懸賞」書の至宝展 プレゼント
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1月20日(金曜日)締め切り
書の至宝展のチケットを、5名様に差し上げます。どなたでも無条件にお申し
込みできます。こちらもドシドシご応募を。

■■ところで、私どもの「書の至宝」■■
この展覧会に出品しても決しておかしくない作品が現在私どもの手元にござい
ます。鎌倉から江戸期のもの。
その他、絵画作品についても鎌倉から江戸期に掛けての名品がございます。

お得意様や美術館を中心にご紹介しておりますが、ご興味のある方はお問い合
わせ下さい。

■■「書の至宝」展ツアー第二弾は?
1月22日の「書の至宝」展ツアーは、弊社分は一応締め切りました。(共同
開催の「きもの人」( http://www.kimono-bito.com )ではまだ募集しているよ
うです。

2月にも、もういちど企画しております。次は土曜日にしようかと考えていま
すが、ご希望の日時などがあれば、お伝え下さい。

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◎お便りお待ちしております。
このメールへの返信で私に届きます。
みなさんのお返事、ご感想がとても力になります。ぜひぜひ、ご意見・ご感想
をお寄せ下さい。ここが違うゾ、という率直なお叱りも勿論歓迎致します!

あるいはこちらのメールアドレス⇒chiaki-magazine@aojc.co.jp
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最後までお読み頂き有り難うございました。

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代表取締役 田中自知郎・田中千秋
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主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。

近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は平成15年に設立、平成16年に開店致しましたが、50年近く美術業界
で活躍した代表・田中自知郎が長男・田中千秋と共に新たに設立致しました。

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