2010-07-01日本美術そうだったのか通信
『日本美術そうだったのか通信』Vol.222 ?サムライブルーならぬ加倉井ホワイト?

2010/7/1発行

発行 株式会社 秋華洞 http://aojc.co.jp/
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もくじ
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・ご挨拶&お知らせ
・最新カタログ『初夏』号 見逃したら損します!
・社長メッセコーナー:千秋のそうだったのかニュース
・最新カタログよりご紹介 ~サムライブルーならぬ加倉井ホワイト~ 
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~

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■□■ ご挨拶&お知らせ □■□■□■□■□■□■
 会社のパソコンが壊れてしまい、仕事がはかどりません。ほかの社員の留守を狙
って、デスクからデスクへと渡り歩き、あっちでカタカタ、こっちでウィンウィ
ン(印刷の音)、放浪しながら作業をすすめています。

『サマーウォーズ』という仮想世界の混乱を題材にした映画が少し前にありま
したが、現に私の生活はパソコン抜きでは成り立たず、パソコンが壊れて初めて、
それに依存している自分に気づいて「うわ~」と思うのです。 手帳と脳みそで
あらゆる知識や予定を管理している会長を見習わねば!

さて、今週末の7月3日と4日は、東京美術倶楽部で骨董市『東美正札会』が開
催されます。
東京美術倶楽部HP『正札会』
http://www.toobi.co.jp/event/index.html

秋華洞はお手頃価格の掛け軸を20点ほど販売予定です。当日はお買い物の際に
業者の仲介が必要となりますが、事前にご連絡をいただければ秋華洞のスタッフ
がお手伝いをさせていただきます。

レベルの高い美術品を安く手に入れられるチャンスですので、ぜひお気軽にご参
加ください。
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■□ 社長メッセコーナー:千秋のそうだったのかニュース ■□

日本代表最後の試合、泣けました。日本男子の面構え、良くなってきたではな
いですか?あんなに真剣にひたむきな試合を最後まで演じてくれたのは本当に感
動的でした。そして、悔しかった。けれども、日本のプレゼンスが沈下しつつあ
る今日この頃、世界で日本を見直してもらうチャンスになったようです。圧倒的
な力はなくても、地道に粘り強く攻める力と、チームワーク。

日本美術や文化の「誇」りを秘めた一本の掛軸も、世界で小さな「本田」や「闘
莉王」として働いてくれていると思います。

今回は24号掲載の橘小夢(たちばなさゆめ)作品について触れてみたいと思い
ます。

No.44の橘小夢『芍薬の賦』。

この掛軸をスルスルと上からほどき広げたと思ってみて下さい。

怪しげな夕闇に、黒い蝶が、一頭、また一頭、ひらめきます。

そして、平安風の髪型、眉の女。平安時代・・・の女そのものというよりは、平
安風を擬した女の衣装でしょうか。手には扇、静かな「舞」を演じているようで
す。そして女の足下には一面のいちめんの・・・芍薬の花。

非・現実的な光景です。

しかし、何か確信めいた動機に突き動かされて描いた作品に見えます。

落款は、几帳面で何かはかなさを感じられる筆跡で・・・「小夢」。
作者は、橘小夢。

あまり知られていない作家かも知れません。彼は、どんな人物だったのか。

(続く)

田中千秋社長のブログ『丁稚ログ』
http://www.aojc.co.jp/blog/

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■□最新カタログよりご紹介 ~サムライブルーならぬ加倉井ホワイト~■□

カタログ24号は豪華な顔ぶれが揃ったこともあり、いつもより少し高価なも
のも多いかと思います。とはいえ、物価が下がっている今は美術品を安く手に入
れられる絶好の機会でもあるんです。気になっている作品がある方、まずはお気
軽にお問い合わせください!

さて、今回はカタログ最新号から、見ているだけで癒される素敵な逸品をご紹
介しましょう。

加倉井和夫は大正8年に横浜で生まれました。東京美術学校の日本画家を卒業
すると山口蓬春に師事、『海山二題』で大日美術院展初入選を果たすと、その後
は日展を中心に活躍を続けました。

“加倉井ホワイト”とまで言わしめた温かみ溢れる白を用いた花鳥画や風景画
を得意とし、日展特選、菊花賞受賞、桂華賞受賞、日本芸術院賞、内閣総理大臣
賞など、数々の賞を欲しいものにしてきた加倉井ですが、その名誉とは裏腹に現
在はあまりその名を知られていません。その理由は、弊社の会長いわく「認めら
れる前に亡くなってしまったんや」とのこと。知名度と実力は必ずしも比例しな
い、実力はあるのに埋もれている作家がたくさんいるのだということを改めて思
い知らされます。

カタログNo.21『萠』は、まるで雪見大福のように白くもっちりとした小鳥たち
が、若芽をつけた小枝のまわりに集まっています。加倉井ホワイトを存分に使っ
て描かれた背景の雲、鳥の柔らかな身体は、観る者の頬をゆるませる優しい質感
にあふれています。これから加倉井ブームが来るのではないか、と感じさせる珠
玉の名品、ぜひ一度ご覧ください。

カタログ会員申込み または 今号のみ請求の窓口は↓まで。
https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/mpmailec/form.cgi

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■□■ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~ ■□■□■□■□■□■
□ 木庵性トウ 『公廉清似玉』
日本代表の流した玉のような汗は、本当に美しかった

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/fude/A2-85-008.html

□ 徳富蘇峰 『二行書』
これをスラスラと読めるようになりたい

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/fude/A2-85-114.html

□ 高濱虚子  『野分』
なつめは菓子にも薬にもなるイカしたやつです。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/fude/A2-85-119.html

□ 橋本独山 『便面五言詩書』
人は自然なしでは生きてはいけない、エコの先駆け的メッセージ

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/fude/A2-85-109.html

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

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よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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