2009-11-08日本美術そうだったのか通信
『日本美術そうだったのか通信』Vol.196 「ブスかわ。」の魔力

2009/11/08発行

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もくじ
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・ご挨拶
・「ブスかわ。」の魔力
・崇高さと温かみに充ち満ちる風景――後藤純男
・ネットで愉しむ秋華洞 ~新着作品~…今週はお休みです

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■□■ご挨拶□■□■□■□■□■□■

 テレビで高級鍋を積み上げたクリスマスツリーのお披露目ニュースを目にしまし
た。「気が早いな」と驚く反面、気がつけばもう11月。秋華洞ではクリスマスど
ころか、お正月用のカタログの話題が持ち上がっています。

毎回めまぐるしい忙しさの中で製作しているカタログですが、掲載している作品
はあくまでも皆さんに「豊かさ」や「安らぎ」、そしてゆったりとした幸福な時
間を提供するべきものであり、その基本姿勢を忘れちゃいけないな、としみじみ
感じる今日この頃です。心にはつねに余裕を持って暮らしたいですね。

さて、今回も最新カタログの見どころや美術に関する豆知識など、内容もりだく
さんでお届けいたします。お忙しい方も多いかと思いますが、ちょっと作業の手
を止めてお付き合いいただけたら幸いです。

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■□ 「ブスかわ。」の魔力 ■□

さて、秋華洞では11月1日から「ブスかわ。」展と称した企画展を開催中です。
ビルの7階という立地上、普段はあまり飛び込みでいらっしゃるお客様も少ない
のですが、その奇抜な名前が幸いしたのか初めて来店する方が幾人もいらっしゃ
いました。

山川秀峰、北澤映月といった大正期の作品を中心に、独特の色気を放つ美人画を
展示した応接室は一種異様な雰囲気。部屋中に満ちた妖艶な空気には、女の私で
さえドキリとさせられます。

企画展では同時開催として浮世絵の均一価格セールも実施中。5千円~10万円で
さまざまな浮世絵が購入できます。大ざっぱに積み上げられた山の中から掘り出
し物を見つける喜びはこの上なし。ご希望の方には浮世絵用の額装もお作りいた
しますので、ぜひこの機会に絵を所有する喜びを味わってみてはいかがでしょう
か?

企画展の開催は15日まで。皆様のお越しを心よりお待ちしております!

詳しくはこちら↓
『「ブスかわ。」展 アフタヌーン・ギャラリーズ by 画廊の夜会』
http://www.syukado.jp/jp/gallery/20091019busukawa.html

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□■ 崇高さと温かみに充ち満ちる風景――後藤純男 □■

画面の隅々にわたり一分の妥協なく描かれた鮮やかな風景は、現実のものであり
ながら、どこか荘厳で神秘的――彼の描く風景や建築物には、人の根源的なパワー
を喚起させる不思議なオーラがあるように思います。

後藤純男は昭和5年、千葉県にある真言宗無量寺院の次男として生まれました。
山本丘人、田中青坪らの下で日本画の修行を積み、22歳で日本美術院展覧会で入
選を果たすと、その後も大観賞、内閣総理大臣賞など次々と受賞歴を重ねていき
ます。

年若くして日本画壇の中心的人物となった彼はしかし、54歳の夏に大病を患い、
辛くも一命をとりとめます。以来後藤の描く風景は、より一層の崇高さに支えら
れ、海外でも高い人気を誇るようになっていきました。

中国にもたびたび足を運び、圧倒的な自然と常識をくつがえすような人工物を題
材に絵を描いた後藤。人の小ささも偉大さも受容する彼の作品は、北海道上富良
野町の「後藤純男美術館」を中心に、さまざまな所で人々の目を楽しませていま
す。

カタログNo.26「盛秋大和」は、燃えるようなもみじの赤の中に、古都奈良の多
重塔が描かれた一作。塔それ自体が仏の立ち姿にも見えるような、温かみと尊厳
に満ちた本作は、部屋にひとつ飾るだけで、日本の趣ある秋の空気を呼び込んで
くれます。

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