2008-09-27日本美術そうだったのか通信
Vol.168 カタログ16

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.168 カタログ16出来ました! ■□

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もくじ
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・ご挨拶
・カタログ16
・東美アートフェア
・ネットで愉しむ秋華洞 〜今週のアップ作品〜

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■□■ ご挨拶 ■□■

「やってらんないわ〜。こんな忙しいのに、さらにメルマガ執筆ですって!?」
ぶつぶつぶつ・・。と引き受けたこのメルマガですが、気がつけば執筆する
のも今回で50号目。なぜか今は乗〜りに乗って!?英語のニュースレターも
書いちゃってます。

こちらのほう、「伝えて何ぼ!」の文化なのか、有り難い事に出すと必ず何
かしらのご意見メールが世界のどこかから送られて来て励みになります。

この日本語メルマガとはちょっと違う視点で、外国人のお客様に美術や美術
商の日常をお伝えしておりますので、英語の得意な方、ちょっぴり覗いてみ
てください。

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■□■ カタログ16 ■□■

今回のカタログ16、カタログを開いて、ドド〜ンとそこにあるのは今回は川端
玉章の屏風です。四季折々の風情を感じる屏風がカタログの頭を飾っております。

一口に屏風絵といっても絵の見せ方は多種多様。その制作背景には、大画面
に何をどう描くか、という画家の苦心があるんですよ!

画面いっぱいを使って風景や物語の一場面を描いたもの、秋草や蔦など植物
を描いてその上に色紙をはったもの、扇子の絵の部分を切り取って貼り散ら
したもの・・・などなど、バラエティーに富んでおります。

数多く屏風を見ていると、屏風という大画面に、どう絵を描きこむか、配置
するか、昔の絵師は結構いろいろ工夫していたのだなと感心させられる今日
この頃です。

この今回のカタログ16作品番号1、川端玉章筆「十二ヶ月押絵貼屏風」は、
タイトルにあるように押絵貼形式を使っています。

「押絵貼り形式って??」

つまり、掛軸を貼り付けるようにして絵を置き、あえて金地の枠を残してい
ます。金地があるのとないのとでは、きっと全く違う印象の作品になったの
ではないかと思われます。カタログを開けながら想像してみてください。

なんと、室町時代頃は、屏風にたくさんの掛軸をかけて鑑賞することも行わ
れていたそうです。掛軸の下から屏風の地の模様がちらりと見える。そんな
お洒落な楽しみ方をしていたそうです。う〜ん、屏風って奥が深い……!

このように多種多様な鑑賞形式が広まったのは、そもそも屏風自体の構造が
変化したからです。構造の変化によって、現代でパソコンがどんどんヴァー
ジョンアップしていくように、調度としての役割や鑑賞のための絵として相
応しいものが次々生み出されてきました。

屏風がはじめて日本に伝わった奈良時代頃、屏風の各扇は皮紐などでとめら
れていたので、一扇ごとに縁が必要でした。片方にしか折りたためず、いわ
ば、額にいれたパネルが連なっている状態です。それが、紙の蝶番が発明さ
れて、双方から自由に折りたたみ可能になりました。この機能性が、描かれ
る絵までも変えてしまった!!という事実、皆様ご存知でした?

つまり、いままで各扇ごとに枠が必要だった。 6曲1双で扇が6つ(=絵を描
ける所が6つ)あっても、6扇はすべて枠で分断されていました。それが、紙
の蝶番によってその枠をつける必要がなくなります。画面の広さが一挙に広
がって、ダイナミックで連続的な絵を展開することができるようになったの
です。これは屏風の発展にとって、非常に画期的な出来事でした。室町時代、
14世紀頃の出来事といわれています。

「そうだったのか〜!」とおっしゃって頂ければ、誠に嬉しく思います。

実際に、描かれる絵の内容、主題はどう変わったのか?それは、また次回です。
是非、お楽しみに・・・♪

カタログ16ご請求お忘れなく!若冲、一茶も登場します。

カタログ請求はこちら→http://www.syukado.jp/jp/support/catalog/catalog.html

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■□■ 東美アートフェア ■□■

以前にもお伝えしましたが、10月17日〜19日東京美術倶楽部にてアー
トフェアが催されます。

今年から東京美術倶楽部のメンバーになった秋華洞にとって初めてのアート
フェアです。

ミーティングで会場の広さを確認し、シュミレーションしながら展示品の先
行を行っている現在です。

幅広い種類の展示内容を考えておりますので、どうぞ今から覚えて、10月
の予定に花丸をつけて下さると嬉しいです。

秋華洞スタッフ一同心より皆様のご来店お待ちしております!ご期待下さい
ませ。

東京アートフェア →http://www.toobi.co.jp/event/f08_3.html

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■□■ネットで愉しむ秋華洞 〜今週のアップ〜■□■

□ 棟方志功 「妖顔の柵」

歌人・小林正一と棟方の愛のコラボレーションを見てください。
「命を掘り出すのだ!」と言った棟方の情熱が熱い熱い!

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/yo_b/MUNAKATASIKOU/A08-0413.html

□ 橋本静水 「閑潮」

”ピチピッチ”っと海老が飛び跳ねる新鮮な音が聞こえてきそう。
墨の濃淡でこれほどまでの、水水しい表現ができる画家の力量に、思わず
今晩は新鮮な御寿司でも!?

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/HASHIMOTO_SEISUI/A08-0319.html

□ 作者不詳 「江戸時代風俗画」

”え?レントゲンになってる!?”・・いやいや、ちょっと微妙に違うんで
すが、ユニークな双幅です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/unknown/A08-0362.html

□ 有栖川宮熾仁親王 「冷々七絃上」

堂々たる勢いに溢れた書体は、まさにアートです。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/ARISUGAWA_NO_MIYA/A08-0327.html

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、塙萌衣がお送りいたしました。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

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次号もお楽しみに!

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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
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その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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