2008-07-02日本美術そうだったのか通信
Vol.159 モスクワ アートフェア

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.159 モスクワアートフェア ■□

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もくじ
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・ご挨拶
・カタログ14
・ネットで愉しむ秋華洞 〜今週アップ〜

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■□■ ご挨拶 ■□■

 展覧会、銀座夜会も終わり、ホッと一息ついた秋華洞です。

そんな事もあり、モスクワアートフェアに行ってまいりました。

一言で言うと、”セレブゥ〜”なアートフェアでしたね。

一階が絵画、彫刻等の美術品ブース、地下がジュエリーという構成で、

なんとういか、モーターショーで見かけるような、美しいお姉さま方が

入場では迎えて下さる辺りから、なんだか”セレブゥ〜”でした。

各国のトップギャラリーが出展していましたが、どこの出品作品も

簡単に言うと「たっ・・・・・高そう・・・。」

イギリスのプリンセスやら、どこかの共和国のプリンセスやら、

そりゃ〜ちょっと、日本では味わうことが出来ないアートフェアでした。

次号ではもう少し詳しくご報告したいと思います。

社長ブログでもアップされてます。

こちら→http://blog.livedoor.jp/syukado/

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■□■ カタログ14  ■□■

 まず、前号の訂正…森寛斎は、森一鳳の養子ではなく、一鳳と同じく森徹山
の養子です。すなわち一鳳と寛斎は兄弟弟子。謹んで誤りを訂正させていた
だきます。

 さてさて、“猿描き狙仙”に始まる森派は、円山応挙門下の徹山(1775〜1841)
が継ぎ、そして一鳳(1798〜1871)と寛斎(1814〜1894)に分かれていきます。

 森寛斎はもとは長州・萩藩士の子で、画家ながら幕末維新の中で倒幕運動に
奔走した経歴があります。明治以降、帝室技芸員に任ぜられ、名実共に画家
として最高の地位を獲得しました。というわけで、戦前は“勤皇画家”と語
られ、政治性の点でも非常に高い評価を得ていました。 

 一鳳が、大坂画壇らしい平明さをもつ画風を形成したのに対し、寛斎はいわ
ば逆の方向性を目指したのだと思います。それは、文人画に見られるような
枯筆の線、墨線の力強さを強化したというか、そんな感じ。寛斎の画風は、
“写実性”を求める円山四条派・森派の直系というより、この時代ならむし
ろ田崎草雲のような、文人画方面の画家に親近性を感じます。この線の力強
さが、野村文挙や山元春挙に引き継がれ、昭和に至っていくのです。 

 弊社カタログ14号に掲載した「秋山双鹿図」は、寛斎の目指した画風をよく
示すものとして、自信を持ってご紹介したい作品です。描き込みはかなりの
もの。力の籠もった山水図です。しかし、その中でたたずむ鹿の毛描きは、
繊細な写実性を見せ、動物画を得意とした森派の影響を示すものです。

 是非とも、現物をご確認にいらしてください。細部まで破綻なく、ホロホ
ロとわななくような墨の線は、かなりカッチョいいですよ!

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■□■ ネットで愉しむ秋華洞 〜今週のアップ作品〜 ■□■

□木島桜谷 『毒湛匝三賛 白衣観音図』

気負わない筆遣いの岩の上に佇むその姿は、穏やかで安堵に満ちた観音図。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KONOSHIMA_OKOKU/A08-0012-02.html

□ 堅山南風  『 百日草 』

滋味深い色彩と線で描かれ、哀愁を漂わせる作品。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KATAYAMA_NANPU/A08-0157.html

□ 菊池容斎 『 赤壁図 』

大きく鶴が描かれた大幅のめでた掛けです。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KIKUCHI_YOSAI/A08-0118.html

□ 寺島紫明 『 舞妓』

さわやかさと、女の「生々しさ」を見事に絵の中に表現する本作。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/TERASHIMA_SHIMEI/A08-0194.html

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