2008-05-23日本美術そうだったのか通信
Vol.157 斉藤真一展

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.157 斉藤真一展 ■□

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もくじ
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・ご挨拶
・斎藤真一展
・展覧会千本ノック〜13本目〜

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■□■ ご挨拶 ■□■

爽やかな季節となりました。

秋華洞は展覧会の準備とカタログ発行に向け大忙しです。
「そういえば、昨年も今頃カタログ準備に追われていたな〜。」
などと思いにふけったり・・・。

気がつけば、この仕事をして早一年が経ちます。
この道40年の会長に比べたら、まだまだ青い、青い私ですが、それでもなん
となく分かってくることはあるものです。

その一つが査定商品とお客様の関係とでも言いましょうか、日本全国から寄
せられる査定の問い合わせの対応をしていて、なんとなく気がつくというか、
作品とお客様の関係に傾向があるように思えてきます。
(査定の対応ってなんだろう!?と思われる方、「なんでも鑑定団」を
していると思ってください。)

簡単に言うと、名乗らないお客様、文句を言ったり論争をするお客様、やた
ら急いでいるお客様に限って作品が偽物、もしくはあまり価値がないという
ことがなぜか多いのです。(文句やクレームが悪いというわけではないので、
誤解なく。気がつくことがあればどしどしお寄せ下さいませ。)
つまり、非常に否定的な印象を受けるとき、その方の持っている作品は偽物
ということが多いのです。

ドキッ!としちゃった方いませんよね!?

どういう人間の心理なのか、そういう傾向が非常に強いのは事実です。

もっと具体的に、偽物の確率が高いお客様の傾向があるんですが、それはま
た後々御紹介していこうかと思います。

あ!忘れてはいけない!弊社会長の「鑑定マニュアル」を、まだ読んでいな
い方、是非一読くださいませ。

購入はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/kantei/index.cgi

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■□■ 斉藤真一展 ■□■

秋華洞は今真っ暗な暗闇に覆われています。
その所々に、瞽女や遊女やなぜか大粒の涙を流す女と、一風変わった作品が
展示され、津軽三味線が鳴り響く(かも!?)世界は、なんとも怪しげでミ
ステリアス・・。

小さなポケットサイズにまとめた図録が、展覧会の味をさらに引き立ててお
ります。

え?なんの話しかって?

来週5月26日(月)〜5月31日(土)の期間、〜彼のさすらい〜と題して、斉
藤真一展覧会を催します。

津軽で、旅する盲目の瞽女(ごぜ)の存在を知った斉藤真一は、以来、その
ルーツの地である越後に通いつめ、野山を分け入り瞽女たちの魅力の虜にな
ります。さすらいの者たちを追う、斎藤自身の「さすらい」の中で見聞きし
た事を、画家はあたかも流しの語りべのように描き続けます。

今回の展覧会では、初期の風景画をはじめ、瞽女日記シリーズ、吉原細見記
シリーズに加え、自筆原稿など幅広い12点の作品を御紹介しております。

斎藤の作品や世界観を通して、人生の哀しさや憂い、痛みや快楽、エロスと幻
想、生きるということの意味の一片を皆様に感じ取って頂ければ幸いです。

展覧会図録も無料にてご用意しておりますので、この機会に皆様のご来店
をお待ちしております。

詳しくはこちら
→http://www.syukado.jp/jp/gallery/2008saito_shinichi.html

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■□■ 展覧会千本ノック 〜13本目〜 ■□■

5月20日太田記念美術館 特別展「蜀山人 大田南畝 −大江戸マルチ文化人
交遊録−」 6月26日(木)まで開催中
http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/dis080506.html

 浮世絵専門の美術館として、精力的な活動を続ける原宿のオアシス、太田記
念美術館。これまで浮世絵の、特定の絵師や流派の流れに焦点を当てた展覧
会や、海外美術館所蔵の浮世絵作品展等を中心に行ってきました。

 今回は初めて、“浮世絵の外郭を彩る人物”に焦点を当てた展覧会が開催さ
れています。大田南畝(1749〜1823)という人をご存知でしょうか。またの名
を、四方赤良(よものあから)とか、四方山人とか、蜀山人(しょくさんじん)
とか言います。戦前は、“とんちの一休さん”と同じくらい、よく思い出さ
れていた人だったんです。

18世紀江戸の狂歌・戯作といった文学で、まず思い出される代表的な人物。
把握できないくらい浮世絵(肉筆はもちろんのこと、版画にも!)に着賛。ま
た谷文晁・酒井抱一などとは“下谷の三幅対”と呼ばれるくらいよく連れ立
って遊んだ、当代きっての文化人。

 しかも幕臣で、非常にまじめに勤務しておりました。根底にあるのは漢学。
歴史書や膨大な筆録資料も残し、幕末になるにつれ盛んになっていく考証文
化の先鞭をつけた人物といえます。

 さて展覧会は、マルチ交遊録というだけあって、南畝の広い交友がよくわか
るものです。同時に、浮世絵という庶民文化が、いかに狂歌や戯作といった
文学的側面と関わっているか、改めて感じることができます。

 浮世絵は、芸術というより現象です。マスを動因し、版画や摺物を通じ、プ
ロデュースされていく現象は、当時の“時代の空気”を多面的に伝えていま
す。

 南畝の生きた“時代の空気”が、なんと刺激的で風流なものか、全くもって
あこがれてしまう。戯作や狂歌といったパロディー文学とは、言ってしまえ
ば確かにおバカな文学。しかしそれは、確固たる教養に裏打ちされたもので、
武士も町人も境なく交流していた、いい時代が見えてきます。 

竹中直人が南畝を演じた、映画「写楽」(1995、角川映画)
http://www.amazon.co.jp/%E5%86%99%E6%A5%BD-%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%AD%E3%83%BC%E5%A0%BA/dp/B00005H47I

なんかで予習していくと、面白いかもしれません。

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よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
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