2007-07-30日本美術そうだったのか通信
Vol.129 ドリームボックス

□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.129 ドリームボックス

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もくじ
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・ご挨拶
・これが絶品!カタログ10 堂本印象 「鷹図」
・〜夢をいれる飾筥〜
・古美術の名脇役 <太巻>
・ネットで愉しむ秋華洞 <新着作品>
・秋華洞「よくあるご質問」

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皆様、いつも「日本美術そうだったのか通信」を御愛読頂きまして、誠にあ
りがとうございます。

なんと!このメルマガが『まぐまぐ』のお勧めメルマガに今回選ばれました。

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全く予想していなかった事ですが、こうやって、お勧めとして選ばれるとい
うのは嬉しいものですね。また、スタッフ一同大変励みになりました。

これからも、皆様に愛され、楽しまれるメルマガとして、さらに内容を充実
させていきたいと思っておりますので、どうぞこれからも御愛読の程、よろ
しくお願い致します。

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■□■これが絶品!カタログ10 堂本印象「鷹図」□■□

今回はカタログvol.10に挙げた作品のうち、堂本印象の「白鷹」を取り上げ
ます。

堂本印象は面白い人です。非常に伝統的な古様の作品も描いたと思えば、あ
らゆるジャンルの絵を描き、抽象画まで描いているのです。様々な種類の印
象の作品に共通する感覚を一つ、簡単に一言で言うと、「ポップ」でしょう
か。色彩や形に、万人を惹きつける親しみやすい明るさがあります。

本図は、鷹の繊細な描写と、木の幹に観る水墨の潤いある表現など、その技
量に驚くばかりです。モダンに様々な絵を描きつつ、こうした基本的な、伝
統的なところはしっかり押さえている印象、さすがです。その中で、松の葉
の中に隠れるように描かれた橙色の実!これを「ポップ」と言わずなんと言
いましょうか!

実は、鷹図というのは非常に厳格な、伝統的な“型”がある画題なのです。
そのルーツは、中世に流行した「架鷹図(かようず)」と言われる画題です。
鷹狩りを好んだ戦国武将たちは、自分たちのお気に入りの鷹を飼って可愛が
っていたようです。そして勇ましい鷹の図は、戦国武将たちに愛好されまし
た。この「架鷹図」というのは、止まり木に止まった鷹を描いたもので、い
わば武将たちが愛した鷹の“肖像”のこと。ここに描かれる鷹のポーズは、
殆ど類型的なものだったようで、そんなに種類は多くはないようです。「架
鷹図」では鷹が座す止まり木から、組紐が垂れているのですが、この紐の組
み方と鷹のポーズの組み合わせで、誰が飼っている何という名の鷹がわかる
のだそうです。

そして「架鷹図」以外に描かれる鷹のポーズや姿態も、基本的に新様を生み
だすことなく継承されてきたと言えましょう。鷹の絵といえば江戸時代前期
の曾我二直庵という人が有名なのですが、この人も様々な鷹の絵を描いては
いるものの、鷹自体の描法や姿は、基本的に室町時代までに作り出されたポー
ズの種類の範疇です。とはいえ絵全体としてはかなり面白いし、カッコイイ
人ですので、是非イメージ検索をしてみてください。

ともかく、画家にとっては鷹図はとりわけ、“自由の効かない”画題と言え
ます。その中で、己のセンスの技術を遺憾なく発揮したザ・モダニスト堂本
印象。実際に観たら、この絵に溢れる勇ましさと優雅さ、そしてポップさに
やられること必至!です。

堂本印象「鷹図」はこちら → http://www.syukado.jp/jp/search/detail/type/kake/A07-0249.html

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■□■〜夢を入れる飾筥〜□■□

カタログ10では、通常控えめに御紹介している工芸作品を 8点掲載してお
ります。

その内の二点が、藤田喬平の飾筥です。色ガラスに金箔を混ぜ合わせること
で生れる世界は、「これがガラス?」と驚くほど華やかで、息を呑むような
色彩と、素材の持つ美しさが無限に詰まっているような作品です。

でもこの飾筥、一体何につかうと思いますか。

・・・・・・!?

「夢を入れます!」と答えたのは、作者の藤田喬平。
そのことから、この飾筥は海外では「ドリームボックス」とも呼ばれている
そうです。

夢を入れる飾筥は、今回のカタログのとりを飾っております。

カタログをご覧になりたい方は、是非こちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

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■□■古美術の名脇役 <太巻>の巻き ■□■

「太巻」とは、掛け軸を巻く際、取り付けられている軸木にかぶせる太い添え
軸のことです。太巻添軸というのが正式な名前ですが、我々美術商の間では
「太巻」と呼ばれています。

軸木に「太巻」を付ける事で、芯の直径が大きくなり、掛け軸の表面にかか
る圧力が半減され折れや歪みなどの本紙にかける負担を少なくします。特に
厚塗りの日本画だと普通に巻くと折れてしまうので、「太巻」が添えられて
いることが多いです。

この「太巻」、通常は桐で作られていますが、高価な「太巻」になると、桐
の上に漆の塗りがあるものもあります。この漆の「太巻」は大変高価なもの
であり、それに見合った高価な掛け軸に添えられています。

長期間、綺麗に掛け軸を保存する為の道具<太巻>は、まさに古美術の名脇
役と呼べるでしょう。

実は、スタッフの中には、この太巻が苦手なスタッフもいます。

その様子はこちら → http://blog.livedoor.jp/syukado_staff/archives/51120428.html

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■□■新着情報■□■

今週からは、新たなWEB担当者がUPしています。
ちょっと季節に合いませんが、そのあたりはあしからず・・・。

中村岳陵 「暖冬」

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/NAKAMURA_GAKURYO/A07-0325.html

酒井三良 「早春」

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/SAKAISANRYOU/A07-0275.html

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■□■よくあるご質問■□■

今回の古美術の名脇役で御紹介した「太巻」は、掛け軸を長期に綺麗に保存
する為の道具ですが、それよりも、そもそも掛け軸の保存の仕方が分からな
い方は多いのではないでしょうか。

箱の中にある薄紙で掛け軸を包んで保存したほうがいいのか、それともはず
して保存したほうがいいのか、などなど・・・質問は尽きないと思います。

そんな質問に答えるべく、おんらいん秋華洞では「よくある質問」コーナー
で掛け軸の保存についても詳しく説明しております。

まだまだ聞きたい事がある方は、どしどし御連絡下さいませ。

掛け軸の保存の仕方はこちら → http://www.syukado.jp/jp/support/faq/answer.html

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

☆☆秋華洞に感想でもと思ってくださった方はこちらへ☆☆
「秋華洞お問い合わせフォーム」をご利用ください
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次号もお楽しみに!

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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
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