「「嘉樹團々」画賛」
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サイズ44.0×29.5(58.0×44.0)cm
素材紙本着色
備考額装
落款・印
昭和2年頃作
シミ
作品番号A2-93-021
キーワード花・植物
作品解説
枝がたわむ程にたわわな果実は、堂々たる貫禄の描きぶりながら、まだ一村が青年期の作品。孝の落款と米邨の印から、二十歳前後の作品かと思われます。賛は中国北宋の文学者であり、政治家の欧陽脩の漢詩「橙子」から。唐宋八大家の一人として、気取らない軽快さが好まれた欧陽脩の詩作に、若き一村の熱気が心地よく呼応します。
田中 一村(たなか いっそん  )
明治41(1908)栃木~昭和52(1977) 日本画家。10代ですでに趙之謙や呉昌碩風の南画を自在に描き、米邨の名で活躍した。東京美術学校(現:東京芸術大学)日本画科に入学するが2ヶ月で退学。第19回青龍社展に入選し、初めて一村と名乗る。西日本へのスケッチ旅行が転機となり、奄美へ移住。後は中央画壇に席を置かず、生涯に渡って南洋の動植物を独特の色彩で描き続ける。没後メディアの紹介により、一躍注目を浴びる。
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