現代美人画の新天地を開拓する6人の現代アーティストと、
美人画の基盤を築いた巨匠たちの画業を一同に展観いたします。

作家:池永康晟、岡本東子、大竹彩奈、沖綾乃、山本有彩、高資婷、
【物故】上村松園、鏑木清方、竹久夢二、伊東深水、藤田嗣治 他
現代美人画の新天地を開拓する6人の現代アーティストと、
美人画の基盤を築いた巨匠たちの画業を一同に展観いたします。

作家:池永康晟、岡本東子、大竹彩奈、沖綾乃、山本有彩、高資婷、
【物故】上村松園、鏑木清方、竹久夢二、伊東深水、藤田嗣治 他
展覧会情報
展覧会美人画の系譜Ⅱ|ART FAIR TOKYO 2025
会期2025年3月7日(金)〜9日(日)
会場東京国際フォーラム ブースNo.【N046】
時間詳細・チケット情報は公式サイトをご覧ください
備考作品の販売方法につきましてはお問い合わせ下さい。
池永康晟2024「浮島・玲那」
池永康晟2024「浮島・玲那」
池永 康晟(いけなが やすなり)
1965年大分県生まれ。大分県立芸術短期大学付属緑丘高等学校卒業。自身で染め上げた麻布に岩絵具で描く美人画が、独特な質感と芳香を放つ。文房具や本の装丁など海外からのオファーも多い。2014年に刊行された画集「君想ふ百夜の幸福」はロングセラーを続けている。AKBとのコラボ、版画やぬりえ、カレンダーの発売の他に美人画集の監修を行うなど活躍の場を広げている。
岡本 東子(おかもと とうこ)
京都生まれ。東京芸術大学大学院美術研究科日本画専攻修士課程修了。
日本画家。対象の本質を正視し、特に女性の内面を撫でるように丹念に描き出す。その筆力は、目に見えない温度や湿度、空気までも画面に写しこみ、幽玄な世界を作り上げる。濃密で不思議な吸引力を持った作品は観者を捕らえて離さない。
大竹彩奈(おおたけ あやな)
埼玉県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻 日本画研究領域修了。
日本画の特徴とされるものが線で何かを表すこととするならば、その「線」の美しさで現代では右に出るものはいないのではないか、と思わせるのが大竹彩奈が女性を描く線である。慎重にさりげなく選びとられた線が、日本女性の色香を余すところなく表現する。日本画という技法がこれほど女性像を描くのにふさわしいものであったのかを改めて気づかされる彼女の作品たちは、まだそのドラマを始めたばかりである。
沖 綾乃(おき あやの)
「美人画」と呼ばれるジャンルに寄り添う形で出てきた沖綾乃の世界は、深いエロティシズムの視線へと私達をいざなう。
まるでコーヒーをひっくり返したような乱暴な着彩で描かれる男性を受け入れる女達は官能のほとりにいて、もっと深く、もっと強いものを求めて画面のこちら側に視線を投げかける。
硬い肌を持った女の表層を描くことを繰り返す日本の人物画シーンのなかで、彼女の秘められた激しさは特異だ。
山本 有彩(やまもと ありさ)
1992年石川県生まれ2017年金沢美術工芸大学院修士課程 絵画専攻 日本画コース 修了。
伝統的な素材と技法を継承し、柔らかくも凛とした女性像を描く。
高 資婷(コウ・ツテイ)
1992台北生まれ。日本の美人画、なかでも上村松園の専門的研究を踏まえて、現代美人画を描く。日本や台湾の故事・怪談などをモチーフに取り込みながら、日本美人画の技術をベースに、新しい時代の透明感のある美人画の世界を追求する。表層的な感覚ではなく、深い思考と日台の歴史への敬意が彼女の世界を立体的にしている。