池永康晟個展「少女より始むる」
2026年1月10日(土)〜27日(火)


柿沼 宏樹(KAKINUMA Hiroki)
1985年東京生まれ。2011年武蔵野美術大学修士課程油絵コース修了。
柿沼は異物と人間、異常と日常の交わり合う壮大なパノラマを描くのを得意とする。
どこから来たのかわからない「鳥人間」と人間、ビルやタワーを破壊する巨大怪物と日常生活、田舎と都会が不思議な調和を持って共存する。それは映画の特撮ものと、其れを見る私達の関係を描いたものとも見られるだろうし、アジアの猥雑で混沌とした街をさまよう観光客としての私達自身を描いたものにも思える。
現代の世界全体自体、ありえないほどの異物がぶつかり合い、矛盾しながらも、なんとか調和を保って生きているが、彼の絵はそうした現実を反映したリアルなジオラマと言えるかもしれない。