2007-09-13日本美術そうだったのか通信
Vol.133 国際化する木版画2

□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.133 国際化する木版画2

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もくじ
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・ご挨拶
・ここが見所!カタログ11
・国際化する木版画2
・鑑定機関一覧
・ネットで愉しむ秋華洞<新着作品>

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■□■ご挨拶■□■

朝晩随分涼しくなり、日々秋の訪れを感じる毎日です。
皆様いかがお過ごしですか?
秋華洞はカタログ11発行目前。台風が来たかのような忙しさでした。
今回は秋の収穫祭を思わせるような、いつになく、豊富なラインナップ
となっております。二週間ぶりのメルマガも負けていませんよ!

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■□■ここが見所!カタログ11□■□

今回のカタログは、秋に相応しい花鳥画を始め、いつになく多彩なラインナッ
プとなっております。

その中で、山水や南画風のもの、“文人画ライク”のものをひとまとめにし
たのコーナーが、今回のカタログでも面白いコーナーであるかなと思います。

なぜなら、水墨を基調として淡彩の詩画などが多いのですが、今号ではこれ
らの作者の多くが洋画家であるからです。

既におんらいんぎゃらりいにもアップした安宅安五郎も戦前は著名な洋画家
でしたし、有名なものでは小杉未醒のものを掲載します。さらに、小川千甕、
楠瓊州なども、はじめは洋画を描いていたのですが、日本画も水墨画も何で
もミックスし、新しい南画を創出します。

安宅安五郎 「南山寿桃」→ http://www.syukado.jp/jp/search/item/artist/yo_b/ATAKA_YASUGORO.html

今回のカタログでは、彼らのとても個性的で強烈な墨技が炸裂しています。

カタログ御請求お待ちしております!!

請求はこちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

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■□■国際化する浮世絵2■□■

二週間ご無沙汰しておりましたが、前回の「国際化する浮世絵」の続きをお
届けいたします。

前号では、外国人で浮世絵の世界に参入してきた作家をお伝えしましたが、
反対にそれまで、日本においては脇役の彫師、刷師が、尊崇の眼差しを集め
海外で活躍するといったことも当時起こってきます。

イギリスで活躍していた版画師の漆原木虫(うるしばらもくちゅう)は、第二
次世界大戦の激化により日本に帰国した後も、チャーチル大統領から自筆の
書簡をもらうほどの尊敬を集めていました。

国内ではどうであれ、日本の木版画は戦争期には、国の重要な輸出品として
の位置を確実に得ていたのです。昭和に入ると、外貨獲得のため日本も盛ん
に外国人旅行客の誘致に乗り出します。どこの国も、自国の文化を世界に賞
揚しようと宣伝しますが、そこで日本が世界に最も誇るべきものの一つが、
木版画でした。

「浮世絵」というだけでなく、木版多色刷りの技術そのもの、また版画に使
われる手漉き和紙までが、対外的に喧伝すべきものという位置づけを得てい
たのです。この動きは、特に昭和7年くらいから18年くらい、戦争の激化と
足並みを揃えて強くなっていったようです。

しかし昭和26年、木版多色刷の技術は無形文化財として登録され、新版画の
巨匠川瀬巴水は昭和32年に亡くなり、ポール・ジャクレーもまた昭和35年に
亡くなります。大正期から復興した木版画、新版画の、一つの大きな波が去
っていきました。

弊社では、浮世絵や新版画は外国人のお客様が好んで買われて行きます。
戦後もまた、現在でも外国人の間で木版画の人気は続いているようですね。

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■□■鑑定機関一覧□■□

弊社は買い取り査定を行っております。
お問い合わせを下さっている皆様誠にありがとうございます。

ご存知の方は少ないかと思いますが、買い取りを行う上で、公式鑑定証が必要な
作家さんがいらっしゃいます。

鑑定機関一覧はこちら→http://www.syukado.jp/jp/buy/kantei-list_y.html

鑑定書をとるべきかどうかの判断につきましては、是非秋華洞にご相談下さいませ。

美術業界40年の鑑定歴をもつ弊社会長が、美術品に関する御相談や、お困
りごとの対応等、美術品アドバイザーとして臨機応変に対応させていただき
ます!!

お家にあるお宝の価値を知りたい方、どしどしお気軽にお問い合わせ下さいませ。
あなたのお宝はお幾ら!?

鑑定ご希望の方はこちら→http://www.aojc.co.jp/buy/index.html

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■□■新着情報■□■

空も秋色を少しずつおびてきた毎日です。
今週は秋をテーマにした作品をご紹介しております!

□松林桂月が、枯野に楚々と咲く秋草を描く 『花圃秋容図』

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/MATSUBAYASHI_KEIGETSU/A06-1451.html

□版画では、歌川広景のユニークな江戸の風景『江戸名所道戯尽三 浅草田圃の奇怪』

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/shoga/UTAGAWA_HIROKAGE/A06-1269.html

□工芸からは山本覚太郎の『烏瓜蒔絵硯箱』

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kogei/YAMAMOTO_KAKUTARO/A07-0137.html

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

☆☆秋華洞に感想でもと思ってくださった方はこちらへ☆☆
「秋華洞お問い合わせフォーム」をご利用ください
https://www.syukado.jp/jp/support/contact/index.cgi

次号もお楽しみに!

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美術品無料査定・買取致します。
秋華洞 高価買取はこちらです。
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主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。

近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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