2007-12-28日本美術そうだったのか通信
《日本美術そうだったのか通信》Vol.146 今年もお世話になりました。

□■『日本美術そうだったのか通信』Vol.146 今年もお世話になりました。■□

発行 株式会社 秋華洞http://aojc.co.jp/
おんらいんぎゃらりい秋華洞http://www.syukado.jp/

————————————————————
※配信メールアドレスの登録、変更、解除は下記リンクへ
http://www.syukado.jp/sodatta/kaijo.html
※バックナンバーはこちら
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html
解除できない場合は、経由しているメールスタンドをご確認下さい。
(まぐまぐ、メルマで登録されている方は上記リンクの中にそれぞれの
 メールスタンドの案内がございます。)
————————————————————
<本マガジンの説明>日本美術の鑑賞界のホットニュース、古今国内東西の
作家のエピソード、美術業界裏話など、日本美術をより楽しむための情報を
お届けします。秋華洞提供。
————————————————————

■□■□■□■□■□■□■
もくじ
—————–
・ご挨拶
・これが絶品!カタログ12
・ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜
・お知らせ

■□■□■□■□■□■□■

■□■ご挨拶■□■

 秋華洞日本そうだったのか通信をご拝読の皆様、本年も大変お世話になり誠
にありがとうございました。秋華洞スタッフ一同、本年の皆様のご支援とご
指導を心よりお礼申し上げます。

 今年を振り返って・・・なんて話題をよく耳にする時期でもあります。皆様
の一年はいかがでしたでしょう?良い年でしたか?前進の一年でしたか?良
い年であったことを期待しております。

 秋華洞の一年は、ふり返ってみると、カタログ6冊発行、アートフェア初出
展、英語サイトオープンと前進ある一年でした。

来年も飛躍の年にしたいと思っておりますので、引き続きご指導宜しくお願
い申し上げます。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ これが絶品!カタログ12 ■□■

結城素明という画家をご存知ですか?

 結城素明は、弊社カタログでこれまでしばしば取り扱っています。しかし一
般には、今では忘れられている画家でしょう。横山大観ら東京美術学校第一
世代から、少し遅れて入学した人で、先日の芸大での「岡倉天心展」でも、
大観の卒業制作と並んで素明の卒業制作も出ておりました。

 そして、戦前の東京美術学校の教授として、戦後画壇を担う多くの俊才を育
て上げた人物。東山魁夷の先生で、彼をドイツ留学させたのもこの人みたい
です。非常に学者気質!マジメなんです。戦前の雑誌には研究論文も多数。
特に菊池容斎の研究に関しては今でも基本文献です。

 著作においてこの人の労作は、『東京美術家墓所誌』という本です(戦前の
ものは自家版。都立中央図書館にはあります)。江戸時代から昭和の戦前に
至るまでの、何百人の画人や書家の墓所を、まさに“足で調べて”まとめ上
げた本は、絶対再版すべき!「歴史の調査はまず墓から」と言いますが、こ
の本の存在は非常に大きいです。 

 カタログVol.12 の結城素明作品は、水墨の「渓山清潤」、そして三幅対の
「松樹喜鵲・旭日鳳凰・桜花真鳩」です。素明はさすがに上手で、この時代
の画家らしく自然主義を掲げ、伝統に囚われない柔らかな空気感を持つ作品
を描きます。

 三幅対の左右の鳩と鵲を見てください。鳥はふんわりとして細密に描き、木
の幹や桜の花は、濃淡豊かにさらりと描きます。真ん中の旭日鳳凰は、敢え
てクラシカルな濃彩です。つくづく思うのですが、この人、理屈的でありな
がら嫌味な感じが全然ないのです。伝統も大切にしつつ、モダンさも加え、
何より“爽やかさ”を常に忘れない。こんな軽やかな絵を描く画家は、今で
はなかなかいなくなってしまった気がします。 

もう少し陽が当たってもいい画家だなーと思う人です。

作品はこちらから→
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/YUKI_SOMEI/A07-0494.html

結城素明の作品をご覧になりたい方はカタログ御請求お待ちしております。
無料にて配布しております。
こちら→https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ネットで愉しむ秋華洞 〜新着作品〜■□■

□菊池容斎 『竹に瑞亀・松に鶴』
容斎の個性を存分に発揮させた、めでたい優品ですよ。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KIKUCHI_YOSAI/A07-0659.html

□川端龍子 『鶴渡る』
正面に描かれた富士の下を颯爽と渡っていく鶴の群は誠に雄々しい、新春にはこの一品!

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/KAWABATA_RYUSHI/A07-0654.html

□結城素明 『旭日鳳凰(中):桜花真鳩(左):松樹喜鵲(右)』
今週のメルマガでも取り上げた作品です。
一幅でもよし、三幅掛ければ大変麗しい、寿ぎの逸品!

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/YUKI_SOMEI/A07-0494.html

□竹内栖鳳 『鮮魚』

四条派に学んだ画家として、写生に基づいた姿勢が貫かれている事を味わう事の出来る一作です。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/TAKEUCHI_SEIHO/A07-0652.html

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■お知らせ■□■

 誠に勝手ながら、弊社は12月29日から来年1月6日まで年末年始休業とさせて
いただきます。その間でも、メール、FAXは受け付けますが、お返事は、
原則として1月7日以降になります。

なにとぞ御了承下さいませ。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
秋華洞メルマガ編集担当、桑田郁子、中島洋平がお送りいたしました。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙、お電話などでも結構です。

☆☆秋華洞に感想でもと思ってくださった方はこちらへ☆☆
「秋華洞お問い合わせフォーム」をご利用ください
https://www.syukado.jp/jp/support/contact/index.cgi

次号もお楽しみに!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 美術品無料査定・買取致します。
 秋華洞 高価買取はこちらです。
 http://aojc.co.jp/buy/
 buy@aojc.co.jp
 フリーダイヤル 0120-126-510 (イツモコットウ)

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

★★「おんらいんぎゃらりい秋華洞」美しい展示が好評です!

フロントページ


☆★「秋華洞・丁稚ログ」丁稚兼社長・新米美術商の赤裸々な日々
http://blog.livedoor.jp/syukado/
☆☆「秋華洞・スタッフログ」ほぼ毎日更新中!
http://blog.livedoor.jp/syukado_staff/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
発行 株式会社 秋華洞 
http://aojc.co.jp/  TEL 03-3569-3620
東京都中央区銀座6-4-8 曽根ビル7F
代表取締役 田中自知郎・田中千秋
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
秋華洞のご案内

主に日本の美術品・古美術品を中心に、幅広く取り扱っております。

 近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
まで、あらゆる分野で活躍した画家・高僧・武将・文人・歌人・俳人の手に
よる絵画・書蹟、時代屏風、絵巻、古文書、古写本、古版本、稀覯本(きこ
うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
対応致します。

弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

(代表プロフィールは↓)
http://aojc.co.jp/corp/profile/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◎ご意見、お問い合わせは、→ info@aojc.co.jp
(またはこのメールへご返信下さい!)
◎バックナンバーはこちら →
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html

◎秋華洞自社配信分【日本美術そうだったのか通信】の
マガジン登録、解除→
http://www.syukado.jp/sodatta/index.html

まぐまぐ《日本美術そうだったのか通信》の登録・解除→
http://www.mag2.com/m/0000138331.htm
melma<日本美術そうだったのか通信>の登録・解除→
http://www.melma.com/backnumber_124770/
※melma!配信分は件名が<日本美術そうだったのか通信>となっています。

※※まぐまぐ配信で登録された方は、まぐまぐでの解除をお願いします。
自社配信登録解除URLでは、まぐまぐ配信分の「解除」は行えません。