2007-06-25日本美術そうだったのか通信
Vol.125 どこへやら!?

□■□■ 『日本美術そうだったのか通信』Vol.125 どこへやら!?

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もくじ
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・ご挨拶
・これが絶品!カタログ9
・古美術の名脇役 <アートスケール>
・ネットで愉しむ秋華洞 <新着作品>
・鑑定マニュアル完成!

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■□■ご挨拶□■□■

梅雨は一体どこへやら?

水不足が心配になる毎日です。

秋華洞はというと、心配は一体どこへやら?

カタログがお手元に届いたお客様から

ぞくぞくとお問い合わせがあり、大忙しです。

お問い合わせくださった皆様、

スタッフ一同、心より御礼申し上げます。

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■□■□■□これが絶品!カタログ9■□■□■□

ご好評いただいておりますカタログ9から、絶品!の一枚を御紹介します。

今回は、岩佐古香の「大鎧」です。大正から昭和初期の作品でしょう。

作品はこちら
http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/IWASA_KOKO/A07-0126.html

お櫃に鎧が立てられ、あたかも誰か着ているような雰囲気を醸し出す、ちょ

っと不思議な作品です。当時の画家達が一番魅せられてしまったモノ、それ

が「鎧」でした。歴史画の元祖的な位置に君臨する小堀鞆音(こぼりともと)

という明治の大家がいますが、この人は趣味がこうじて、よく自分で鎧を複

製しました。そして自分で着てみて、うっとり・・・鞆音だけに限らず、殆

どの歴史画家は鎧に対して並々ならぬ思い入れを持っています。古香のこの

作品も、そんな鎧への静かな、熱い情熱が傾けられております。ちなみに、

「大鎧」というのは、鎌倉期から南北朝期にかけての、歴史最も優品といわ

れる頃の鎧を総称した言い方です。

岩佐古香は、いわゆる歴史画を能くした人です。今もテレビなどの時代劇を

作るにも、「時代考証」が必要ですが、当時の歴史画家にはこれが厳格なま

でに求められました。この人の頃になると、若干ゆるくもなるのですが、明

治の中頃などは、考証の精確さが作品の評価を左右しました。古香の師匠谷

口香きょうは、考証の面でもかなり良い評価を受けていたようです。描く絵

の中の調度品や、衣服の細部まで調べている歴史画家たちは、自然と魅せら

れてしまうんですよ、モノに。

ちなみに、いい鎧は、どんな置き方をしても、決してその美しい形を崩さな

いのだそうです。この作品はまさに、その鎧の美を体現していると言えまし

ょう。そんないかついイメージの作品の割に、描写の可愛い感じも、面白い

ところです。カタログ9号、是非ご覧下さい!

ご請求はこちら → https://www.syukado.jp/jp/support/catalog/index.cgi

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■□■□古美術の名脇役 第六弾 <アートスケール>■□■□□■

「5号の絵て一体どのくらいの大きさかしら?」

とよく号に関するお問い合わせがきますが、そもそも何号ってどう測ってい

るの?と疑問に思われるかたもいるかもしれませんね。

絵画の号数は、同じ号数でも、人物、風景、海景の三種類があります。

またさらに国際的なフランス寸法と、日本寸法があります。

日本寸法はフランス号数を基本としていますが、それを尺寸法に換算して切

捨てにしているので、フランス寸法より少し小さいサイズになっています。

この多少の違を一気に測れる巻尺が 「アートスケール」といわれるもので

す。最高級の額装で有名な岡村多聞堂さんが販売しております。美術商にい

けば、どこにでもこのアートスケールが二、三個は置いてあるはずです。

いちいち複雑な寸法表の細かな数字を頼りにせずに号数を確認できるので、

美術商の名脇役として、活躍している一品です。

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■□■□■鑑定マニュアル□■□■□

お待たせいたしました。

増刷をかけておりました、「書画鑑定マニュアル」

表紙を色鮮やかにリニューアルして、本日完成です!

お待たせしている皆様、急いで発送いたしますので

もうしばらくお待ちくださいませ。

https://www.aojc.co.jp/kantei/index.cgi

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■□■□■□■□新着作品□■□■□■□■□■□

今週もカタログ9を中心にアップしております。

まずは久々に「書」からのアップです。

□ 嘉納治五郎 「一行書 自他共栄」

http://www.syukado.jp/jp/search/item/artist/kohitsu/KANO_JIGORO.html

□ 安藤聖空「何物か指し示すらし、すくすくと あやめの若葉、空にのびきる」

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/kohitsu/ANDO_SEIKU/A07-0177.html

次に、おめでたい二作品を御紹介

□ 磯田湖龍斎 「女万才図」

どこか可笑しみのあるふくよかな美人と、個性的な表装にご注目。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/ISODA_KORYUSAI/A07-0162.html

□ 森田昿平 「紅白梅に寿一文字」

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/MORITA_KOHEI/A07-0047.html

最後は、秋華洞の主力商品の日本画から3点です。

□ 小田海僊 「蜀葵雁来紅群鶉図」

ころころした鶉がなんとも可愛らしい。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/ODA_KAISEN/A07-0122.html

□ 今尾景年 「松間桜花」

松の葉が、一本一本が勢いよく描かれ、堂々とした風格を放っています。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/IMAO_KEINEN/A07-0140.html

□ 山本倉丘  「長春花」

妖艶な雰囲気が漂っております。

http://www.syukado.jp/jp/search/detail/artist/jp_b/YAMAMOTO_SOKYO/A07-0143.html

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■□■ご感想をお待ちしております!■□■

最後までお読みいただき有難うございました。
今回の編集は桑田郁子、中島洋平でした。

みなさまからの感想をお待ちしています。
このメールへの返信、あるいは「お問い合わせフォーム」、あるいはカタロ
グ添付のハガキ、FAX連絡用紙などでも結構です。

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次号もお楽しみに!

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近代絵画・現代絵画を軸とし、さらに、鎌倉・室町時代より、現代に至る
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うぼん)を専門とし、その他、彫刻、工芸品、茶道具など、多岐にわたって
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弊社は50年にわたり日本美術商として活躍した代表・田中自知郎が長男・
田中千秋と共に、平成15年に「有限会社アートオフィスJC」として設立され、
その後平成18年に「株式会社秋華洞」と商号変更致しました。

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