2020-12-07日本美術そうだったのか通信
vol.406 岡本東子個展の知らせと、日本画家に愛される『雲肌麻紙』とは?

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お届けします。株式会社秋華洞提供。
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まずは、来週末から始まります企画展ご案内です。

『岡本東子個展「咲いて枯れて、咲く」』
【会場】2020年12月11日(金)~20日(日)
【時間】10:00〜18:00
※初日11日は午後19時までOPENしております。
※11~19日まで、銀座のクリスマスアートフェスタに参加中です。
【対談】12月12日(土)◆15:00~15:30 ◆16:00~16:30
特別企画といたしまして、
画家池永康晟さんをお迎えして、岡本東子さんとの対談を行います。
詳細はHPより。
※SNSなどで生配信いたします。
混雑も予想されますので、配信でのご観覧をおすすめいたします。
また、画廊観覧のお客様もこのお時間帯を避けてご来廊いただけますと幸いです。
■SHUKADO CONTEMPORARY インスタグラム(shukado_contemporary_tokyo)
https://www.instagram.com/shukado_contemporary_tokyo/
■岡本東子インスタグラム(toko_okamoto_official)
https://www.instagram.com/toko_okamoto_official/
■秋華洞youtube

■秋華洞youtube

【1】15:00~

https://www.youtube.com/watch?v=7yX8O652k6Q&feature=youtu.be

【2】16:00~

https://www.youtube.com/watch?v=jseWaAUkvIQ&feature=youtu.be

【備考】会期中無休 入場無料
詳細はこちらから↓↓
https://www.syukado.jp/exhibition/okamoto-toko-2020/

※会期に先駆けての事前販売も予定しております。
詳細につきましてはお問い合わせくださいませ。

【購入ご希望の方へ】
info@syukado.jp
03-3569-3620からお問い合わせください。

現代の美人画作家として時代を牽引する人気画家の一人、岡本東子。
本企画は、これまでも国内外のアートフェアや企画展で活躍してきた彼女の、
待望のソロ・エキシビジョンとなります。

彼女が描くのは今流行りの可愛らしさを愛でる「美人像」ではありません。
それは、強さと儚さに揺れ、生きることの重みを憂い、しかし
その悲しみの中にさえ活路を見出す、苦悩と表裏一体の希望をも胸に抱えて立つ女性像。
時にしたたかで、そして時になによりも神聖な、その複雑たる「生きる女」の魂の発露です。

透明感と深い奥行き。独特の湿り気を帯びた濃密な大気の表現。
画面を幾重にも撫で続ける彼女の筆先から生み出されます。

このような状況下ではございますので、ご無理のない範囲でご来廊いただけましたら幸いです。

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ぎゃらりい秋華洞ではコロナウィルス感染拡大防止策の取り組みを行いながら
お客様のご来廊を待ちしております。ご一読いただけましたら幸いです。
↓↓↓
https://www.syukado.jp/info/reopen/

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続きまして、
■今号の「そうだったのか!」━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥……..
日本画の革新、雲肌麻紙

さて、岡本東子さんの多くの作品で支持体ともなっているのは麻紙。
「まし」、ときに「あさがみ」と呼ばれるこの紙は、その字の通り麻を原材料にした紙のことです。
歴史的に最も古い紙のうちの一つとされ、日本で遺跡から発掘された最古の和紙はいずれも麻紙。
770年に完成された現存する日本最古の印刷物「百万塔陀羅尼」もその支持体は麻紙なのです。

この麻紙は飛鳥時代頃に中国から上麻紙、黄麻紙、色麻紙などの輸入とともに、その製法が伝わり、
奈良時代には国産の麻紙が作られるようになります。
しかしながら、そのころの麻紙は今のような紙漉きの技法ではなく、
主にボロ布(麻)などを原料とする製法で、湿気の多い日本においてはもろく保存性と強度に欠け、
虫が付きやすかったようです。
また、繊維を用いた最も古い麻紙であっても、その繊維は長くて強靭ではありますが、反面、
叩解(こうかい…和紙作りの際、原材料の繊維を叩きほぐすことで綿のようにきめ細かくする作業)
が過酷であり、出来上がった紙も固く粗く、筆を用いて書くことにはあまり適さないという難点がありました。
そのせいか、次第に国内で元々織物に使っていた「楮」などの繊維を使って作る
薄くなめらかな紙が好まれるようになり、その生産の増加とともに、
古代の麻紙の生産と製法は平安時代頃には途絶えることになります

ちなみにその後、楮などの繊維を使って漉くという技法で作られる和紙が、
日本の紙の主流となっていくのですが、
そこで日本在来の楮を原材料に作られる紙の育成と発達を推進、楮の栽培の推奨をしたのが
「聖徳太子」…ということで、聖徳太子をして「和紙づくりの祖」とする説も伝わるようです。
この時代、聖徳太子が仏教を国中に広めるために、写経用として大量の「書きやすい和紙」が
必要になったというのも、楮や三椏や雁皮といったなめらかな肌理の和紙が生産されるきっかけと
なったのでしょう。

さて、一時的に姿を消した麻紙ですが、もちろん国内の紙漉きの技法の向上とともに
日本の紙漉きの技法で多少は生産されるようになります。
しかしながら、また麻紙が表舞台に現れるのには大正期、越前の紙漉き職人、
初代岩野平三郎の登場を待つことになります。

越前一の名工と謳われた岩野平三郎は福井県、現在の越前市に紙漉きの家に生まれます。
無地の越前和紙にとどまらず、「打雲」(鳥の子紙の上下辺に雲たなびくように青や紫の
「漉き掛け」がされた和紙)の技術を蘇らせるなど、様々な模様を漉きかけた和紙を
作り出すのです。
そして、大正末期に東洋史学者の内藤湖南から依頼を受けて、古代中国伝来の麻紙を研究、
復元することとなります。
さらに、復元だけにはとどまらず、堅く、肌理の荒い従来の麻紙の難点を払拭するべく、
原材料に楮繊維と雁皮の繊維を加え、昭和元年(1926)、ついに麻の強靭な繊維の利点を活かしつつも、
しなやかできめ細かい、なめらかな麻紙「雲肌麻紙」を作り上げるのです。
複雑に絡んだ繊維が雲状の模様を浮き上がらせるこの麻紙は、強靭さと繊細さを併せ持ち、
繊細な筆の表現にも、たっぷりと水気を含んだ筆を用いる日本画の技法にも融和し、横山大観を始め、
冨田溪仙、竹内栖鳳、小杉放菴といった名だたる日本画の巨匠に愛されることとなります
そう!岩野平三郎が作り上げた「雲肌麻紙」の存在こそ、近代日本画の発展の立役者といっても
過言ではないでしょう。

岡本東子さんも雲肌麻紙を選んだ画家の一人。
本個展では、現代のアーティストがどのように麻紙と向き合い、
そして、その特性を制作に生かしているのか…そいうったところまで、
この機会にご覧いただけましたら幸いです。乞うご期待!

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