曾我蕭白「拾得図」(興聖寺蔵)
曾我蕭白「拾得図」(興聖寺蔵)
曾我 蕭白(そが しょうはく)絵師・浮世絵師(江戸以前)
1730(享保15)〜1781(天明元)
出身県・ゆかりの県:京都
曾我 蕭白(そが しょうはく)
 江戸時代の絵師。京都に生まれる。「丹波屋」と号する商人の子として生まれ、本姓を三浦と称した。高田敬輔に師事したとの説があるが、この事実を立証する確たる証拠はない。青年期から壮年期にかけて、伊勢や播州地方で旺盛な作画活動を続けながらも京都での活動基盤をもたず、四十歳代になってようやく京都に定住するようになった。江戸時代の画史においてすでに「異端」「狂気」の画家と位置付けられていた蕭白の絵は、仙人、唐獅子、中国の故事など伝統的な画題を扱いながら、その画題を醜悪、剽軽に描き出すなど表現は型破りで破天荒なものであり、見る者に強烈な印象を与える。
秋華洞よりひとこと
 グロテスクな人物表現、毒々しいまでの色鮮やかさに、嫌でも目をひきつけられるのが曾我蕭白ではないでしょうか。南画や写生画が流行した当時にあって時代遅れともいえる曾我派を持ち出し、自ら継承者を自任した蕭白。室町、桃山の水墨画法に加えて明末文人画家の奇怪な作風にヒントを得たと思われるその画風は、さらに過激でエネルギッシュです。たとえば「群仙図屏風」(文化庁)の微に入り細にわたる過剰な表現追及には圧倒されるものがあります。ところがその絵を前に感じるのは冷静さ。いかにも"狂気"に満ちた画風、しかし描いている本人は、いたって醒めた感覚でやっている(、ように思われる)ところが、蕭白の凄さだと思うのですが、どうでしょうか。
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