「阿弥陀」
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サイズh6.4×w3.7×d2.0cm
素材木彫
備考「円空学会だより第176号」(平成27年7月)所収
作品番号A2-95-149
作品解説
江戸時代前期、諸国を行脚し数万体もの木彫仏を残した僧円空。掌大にも満たないこの阿弥陀仏はその円空晩年のころの作であろう。緩やかな輪郭が肩から蓮華座までつながり、衣文の線刻は木本来の形をゆったりとなでたような柔らかさを持っている。浮かべる微笑は端厳微妙―雑念をふるい、いらないものを皆捨て去った笑い―であり、洗練の極みに至った本作全体の形態だけでなく、円空晩年の心境までをも端的に表している。
円空(えんくう)
寛永9(1632)美濃~元禄8(1695)美濃
江戸時代前期の修験僧・仏師・歌人。日本全国を行脚し仏像、和歌、絵画などを残す。特に木彫仏に関しては生涯に12万体も彫ったと推定される。ゴツゴツとした野性味溢れる造形でありながら不可思議な微笑をたたえた木彫仏は「円空仏」として高名であり、全国各地の寺社に祀られ今も厚い信仰を集めている。
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