Q. 掛軸の保管の仕方について教えてください

A. 掛軸は、しまい込みすぎても、出しっぱなしでも、傷めてしまいます。時折出して、飾って、適度にしまっておくことがよろしいかと思います。飾る期間は一概にはいえませんが、長くても季節一回分くらいで仕舞うのがよろしいかと思います。季節ごとに取り替えるのが、保存のためにも、季節感のためにも、よいのではないでしょうか。
飾る場所は直射日光は避けてください。湿気にも弱いので、梅雨時などは飾らない方がいいでしょう(仕舞う時も、湿度の高い日は避けた方がいいでしょう)。なお、夏期は虫の糞などがついて痛みやすいので、虫が入る部屋などは避けてください。

しまう場所はあまり神経質になる必要はないと思いますが、湿気を避けて、室内の常温の場所にしまわれておけば大丈夫でしょう。床に近い場所は湿気が昇りやすいですから、押入などの上段が良いと思います。
ただし、しまい込みすぎて放って措かれないように気を付けてください。一年に一回は出して「虫干し」されることをお勧めします(ただし「虫干し」に直射日光は厳禁)。
また、保存のためにも、価値を減じない為にも、きちんとした箱に収まっていることは大変大事です。箱と中身がバラバラになってしまわないように管理してください。また、箱の中に薄紙がある場合、包んでしまうのがよいとされている場合もありますが、私どもの意見としては、運搬時はともかく、保存時には湿気を呼ぶためはずしておいた方がいいように思います。
また、しばしばナフタリンなどの化学防虫剤を使っている方を見かけますが、これは絶対に止めてください。却ってシミの原因になります。お香の専門店などで、「防虫香」というものを売っております。もし使う場合は、これが書画の虫除けには適切と言われています。