柿沼宏樹は、異生物と人間、異常と日常が交錯する独自の世界を描くことを得意としています。なかでも、ニワトリと人間が融合したような不思議な存在は、彼の作品に繰り返し登場し、強い印象を残しています。

そのような生き物たちは、単なる空想の産物にとどまらず、まるで魂が宿っているかのような個性と存在感を放っています。中でも「チキン・サピエンス」と名付けられたこのユニークな存在は、柿沼の代表的なモチーフとして、多くの人々に親しまれてきました。

今回、チキン・サピエンスが初めて3Dフィギュアとして立体化されました。このフィギュアは、柿沼のビジョンに新たな命を吹き込み、より多くの方々にチキン・サピエンスの魅力とその奥深さを、間近で感じていただける作品となっております。

2025年2月にフィリピンで開催されたアートフェアで先行販売をし、現地販売分は完売いたしました。
この度秋華洞では、この3Dフィギュアと新作絵画を含めた展示を開催いたします。
柿沼宏樹の展開する不思議な世界をどうぞお楽しみください。
柿沼宏樹は、異生物と人間、異常と日常が交錯する独自の世界を描くことを得意としています。なかでも、ニワトリと人間が融合したような不思議な存在は、彼の作品に繰り返し登場し、強い印象を残しています。

そのような生き物たちは、単なる空想の産物にとどまらず、まるで魂が宿っているかのような個性と存在感を放っています。中でも「チキン・サピエンス」と名付けられたこのユニークな存在は、柿沼の代表的なモチーフとして、多くの人々に親しまれてきました。

今回、チキン・サピエンスが初めて3Dフィギュアとして立体化されました。このフィギュアは、柿沼のビジョンに新たな命を吹き込み、より多くの方々にチキン・サピエンスの魅力とその奥深さを、間近で感じていただける作品となっております。

2025年2月にフィリピンで開催されたアートフェアで先行販売をし、現地販売分は完売いたしました。
この度秋華洞では、この3Dフィギュアと新作絵画を含めた展示を開催いたします。
柿沼宏樹の展開する不思議な世界をどうぞお楽しみください。
展覧会情報
展覧会柿沼宏樹展「CHICKEN」
会期2025年5月10日(土)〜17日(土)
会場ぎゃらりい秋華洞
時間10:00〜18:00
備考会期中5月11日(日)、5月12日(月)休廊 
入場無料
柿沼宏樹「9 a.m.」(2025)
柿沼宏樹「9 a.m.」(2025)
柿沼

【柿沼はなぜ鶏を描くのか】

「鶏」や「チキン」と聞いて、思い浮かぶものは食べ物でしょうか。そんな彼らに尊厳を与えたものを、知恵を意味するラテン語を用いてチキンサピエンスと名付けました。弱さと強さを併せ持つ彼らの捉えがたい容姿に、印象と実態が異なる「人々」や「現代社会」を重ねています。絵画によって記録される時代の観測点として、チキンサピエンスを描いています。

チキンサピエンスのフィギュアを限定発売!
先行発売のフィリピンでも大人気、現地分は完売いたしました!
先行発売のフィリピンでも大人気、現地分は完売いたしました!
スケッチ
スケッチ
商品詳細

CHICKEN SAPIENS
(チキンサピエンス・フィギュア)

価格:55,000円(税込)
縦:24.5cm
横:10.0cm
奥行:7.5cm

オリジナルデザインの箱入り 限定6体

【抽選方法】
受付期間:5月10日(土)10:00 ~ 5月17日(土)19:00
受付方法:Google form、電話、メール、会場手書き
> Google formはこちら
抽選結果連絡:5月20日(火)12:00~13:00 電話にて

【フィギュアでのこだわりは?】
とくに力を入れたのが顔の造形です。普段、チキンサピエンスを描く際に気を配っているのが「捉えどころのない表情」です。それを立体作品でも表現できるよう、下絵からこだわりました。
また、支えなしで自立するところもポイントです。飾る際はフィギュアスタンドなどがあると良いですが、一応自力でも立ちます。

【作る工程で大変だったところは?】
造形全般です。平面作品を立体に起こすためには、形の解釈を変える必要がありました。例えば、普段は油絵具の粘性を活かして描いている羽にも、立体となると1枚ずつに具体的な造形が求められます。どこから見ても違和感のないものに仕上げるために、制作はいつも手探りでした。3Dデザイナーさんにも辛抱強くご対応頂き、満足のいくものが出来上がりました。

柿沼 宏樹(かきぬま ひろき)
1985年東京生まれ。2011年武蔵野美術大学修士課程油絵コース修了。
柿沼は異物と人間、異常と日常の交わり合う壮大なパノラマを描くのを得意とする。
どこから来たのかわからない「鳥人間」と人間、ビルやタワーを破壊する巨大怪物と日常生活、田舎と都会が不思議な調和を持って共存する。それは映画の特撮ものと、其れを見る私達の関係を描いたものとも見られるだろうし、アジアの猥雑で混沌とした街をさまよう観光客としての私達自身を描いたものにも思える。
現代の世界全体自体、ありえないほどの異物がぶつかり合い、矛盾しながらも、なんとか調和を保って生きているが、彼の絵はそうした現実を反映したリアルなジオラマと言えるかもしれない。