「すみだの夏」
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サイズ121.4×25.5(202.6×36.2)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱・二重箱
東京美術倶楽部鑑定書
シミ
作品番号A2-99-286
キーワード美人画
作品解説
みずみずしい肢体を透かす絣文様の着物。わずかに乱れた和髪から白い肌と垂れる後れ毛には言いようもない色気が宿っている。なよやかに浮世絵美人のポーズを取った佳人の背後には遠く隅田川の対岸と水面を行く渡し船の影が薄っすらと霞んで見え、江戸の気配の色濃い下町の情趣が巧みに表現されている。気だるい夏の暑ささえ、清方の手にかかれば川辺の涼風を運ぶ優美な風情へと昇華されるのである。
鏑木 清方(かぶらき きよかた)
明治11(1878)東京~昭和47(1972)神奈川 日本画家。本名健一。水野年方に師事。挿絵画家として身を立てる一方、本格的な日本画に取り組む。大正画壇の中心を担う第一人者として活躍し、東京の下町風俗や当世風の美人を終生描き続けた。帝展審査員。
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