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作品解説
日が落ちれば篝火が焚かれ、夜桜として艶やかな姿が楽しまれることで有名な京都・円山公園の枝垂桜。祇園桜とも呼ばれ、師である冨田溪仙、そして遙邨自身も好んだモチーフでした。この木は昭和22年に初代が枯死し、京に暮らした遙邨はその晩年を見届けています。最盛期の姿を偲び、筆を取ったとみられる本作。往時の美しさを余すところなく伝える、堂々とした描きぶりとなっています。
池田 遙邨(いけだ ようそん)
明治28(1895)岡山~昭和63(1988)京都 日本画家。本名昇一。京都市立絵画専門学校(現:京都市立芸術大学)卒業。天彩画塾で洋画を学ぶが、のち日本画に転向し竹内栖鳳の竹杖会に入門する。鳥瞰図法による軽妙で飄逸な画法を展開。晩年は俳人種田山頭火の歌を題材に多く作品を遺した。日展顧問、京都府美術工芸功労者、日本芸術院会員。
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