「「菜の葉」扇面」
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サイズ35.7×49.5(131.2×63.8)cm
素材紙本墨書
備考軸装
落款
横山大観箱
作品番号A2-96-249
作品解説
明治33年の第3回共進会において、天心の弟子たちによる音曲を課題とした出品がなされた。その際、横山大観は天心から指示された地歌《菜の葉》を題とした、黄色の階調を背景に朦朧体で菜花と蝶を描いた。本作の天心の短詩は地歌の基歌とは異なる部分もあるが、音曲を軸にした両者のいわば共作にいたる道程が垣間見られるようだ。大観に朦朧体の傑作を描かせた契機となった一詩であり、大観がしたためた箱書も含め美術史に意味深い一作である。

【読み】
可憐と言ふこと
誰か始めけん
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岡倉 天心(おかくら てんしん)
文久2(1863)横浜~大正2(1913)新潟 美術行政家、思想家、文人。本名、岡倉覚三。東京大学卒業後。文部省において美術教育制度の確立に努め、フェロノサと共に古社寺調査を進めて古美術保護に尽力した。大正12年には、自身が開校準備を行った東京美術学校の校長に就任。昭和6年、横山大観や橋本雅邦らと共に日本美術院を設立し、新しい日本画の創造を目指した。晩年はボストン美術館東洋部部長に就き、日本・東洋美術を欧米に紹介した。著書に『東洋の理想』、『茶の本』など。
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