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「猛乕之図」
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サイズ130.7×35.8(217.8×49.6)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
共箱・二重箱
東京美術倶楽部鑑定書
昭和8~13年頃作
落款・印
共箱・二重箱
東京美術倶楽部鑑定書
昭和8~13年頃作
作品番号A2-96-225
キーワード動物・鳥・魚
作品解説
霧がかった林野をかき分けるようにして現れ出る虎。その姿は最も南に分布するスマトラトラであろう。種の同定が可能なほどに精緻で濃密な描写によって、虎の勇猛たる威躯は一際存在感を放つ。変わって背景は潤沢に水分を含んだ筆で描かれ、熱帯の湿度をも伝えている。虎は「千里を走り、千里を帰る」という伝承から満州事変勃発以降、出征兵士の武運と無事を祈願し民衆にも熱望された画題。本作はその時流に乗り、翠石の人気がいや増した昭和10年前後の作風と思われ、老境に至りなお作興する筆勢を感じさせる一作である。
大橋 翠石(おおはし・すいせき)
慶応元(1865)岐阜~昭和20(1945)愛知 日本画家。本名卯三郎。戸田葆堂、天野方壺、渡辺小華らに師事。洋風を加味した写実的な作風を確立、虎などの動物画を能くした。パリ万国博覧会、米国セントルイス万国博覧会、日英博覧会金牌受賞。
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