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「初春」
作品解説
大正末期から昭和初期、恒富の画業の中でも後期に描かれたとみられる本作。大首絵を彷彿とさせる構図を取っており、大正以降恒富が積極的に行っていた浮世絵学習の成果が表れています。また、着物の鼠色に帯の浅葱色といった落ち着いた色彩の中に、髪飾りと羽子板の金梅や、口紅と裏地の紅色が輝き、初春を寿ぐ祝いの雰囲気が漂います。
北野 恒富(きたの つねとみ)
明治13(1880)金沢~昭和22(1947) 日本画家。稲野年恒に師事。文展で活躍した後、美術院の再興に参加し、大阪画壇の重鎮として活躍する。情感溢れる美人画で知られ、個性的な作品群を遺した。
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