「待月」
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サイズ37.6×45.2(59.1×66.8)cm
素材紙本着色
備考額装
落款・印
共シール
東京美術倶楽部鑑定書
昭和35~40年頃作
額に小傷
作品番号A2-96-042
キーワード美人画
作品解説
黄金の房を垂れたススキにまぎれ、見え隠れする萩の花。秋の気配が色濃いながらも、涼やかな装いはいまだ夏の面影を残す。宵の内に映える三人娘は粋な花柳界の芸子か、女優の姿であろうか。その特徴的な面差しはモデルの存在をより意識させ、それゆえ彼女らの人となりや人生模様にまで思いを寄せたくなる。「リアリティだけではいけない、夢がなければ」と語った深水の絶妙な美人画は、時を超えてなお観者を心地よい夢に誘ってくれるようだ。
伊東 深水(いとう しんすい)
いとう・しんすい 明治31(1898)東京~昭和47(1972)東京 日本画家。
本名一。中山秋湖、鏑木清方に師事。美人画において浮世絵の伝統のもとに現代風俗を主題とした新しい画境を築いた。帝展・新文展・日展審査員、日本芸術院会員。帝展特選、日本芸術院賞受賞。
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