「狗子図」
価格お問い合わせください
サイズ34.8×50.1(128.1×63.5)cm
素材絹本着色
備考軸装
落款・印
寛政7年作
作品番号A2-94-409
キーワード動物・鳥・魚
作品解説
伝統的に吉祥画として描かれていた犬だが、応挙はそこに写生の要素を取り入れ、子犬の愛らしさに焦点を当てた。また、様式が確立されて以降、画中の白犬にはあどけなさを、茶白の斑毛にはやや活発な性格を与えていることが多い。本作でも、じゃれ合う兄弟犬の役回りだけでなく、簡潔な輪郭線と丹念な毛並みとの使い分けによっても、両者の異なる性質が描出されている。対象の魅力を強調する表現と的確な形態描写は、最晩年における円熟味と同時に、清新さをも感じさせるのである。
円山 応挙(まるやま おうきょ)
享保18(1733)丹波~寛政7(1795) 絵師。円山派の祖。本姓は藤原、後に源。名は岩次郎、後に主水。別号に一嘯、夏雲、仙嶺、洛陽仙人など。石田幽汀に師事し狩野派の画風を学ぶ。写生を重視し、客観的な描写で伝統的な画題を用いた動植物画を能くする。また西洋画の遠近法を取り入れ一家を成した。著名な弟子には呉春や長沢芦雪など。
最新カタログ
カタログ誌
秋華洞
Vol.74
2023「秋号」
美術館とは ひと味ちがう、自分だけの「お気に入り」を探してみてください。
最新カタログのご請求