「拾遺抄切」
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サイズ16.7×12.0(140.5×39.0)cm
素材紙本墨書
備考軸装
田中塊堂箱
古筆了栄極札
小松茂美著『古筆学大成』第7巻(講談社、昭和64年)所収
平安時代作
作品番号A2-93-100
作品解説
本書は、筆者を編者の藤原公任とする『拾遺抄』の写本のうち、 紀貫之の歌を含む前後(巻第六 別)が表装されたものである。《拾遺抄切》は、もとは綴葉装の小型の冊子であったが、現存確認されているのは31葉の断簡のみ(うち1葉は 東京国立博物館蔵 )であり、大変稀覯の古筆である。うっすらと唐草文の雲母摺を残した装飾料紙に、伝小野道風筆《本阿弥切》や、伝藤原行成筆《古今和歌六帖切》を思わせる書風でしたためられた貫之の詩情。そして、豪奢な刺繍が施された表具が一体となり、平安の風雅を伝える格調高い名品となっている。

【読み】
  せき山まてしはへりとてよみ
  はへりける
-省略-
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(伝) 藤原 公任(ふじわら の きんとう )
康保3(966)~長久2(1041) 公卿、歌人、歌学者。通称、四条大納言。関白太政大臣藤原頼忠の子に生まれ、蔵人頭を経て、参議、権大納言に至る。和歌、漢詩、管弦に秀で、有職故実に明るく、能書家としても知られる。中古三十六歌仙の一人に数えられ、家集に『公任集』、歌学書『新撰髄脳』等。また、『和漢朗詠集』、『拾遺抄』、『三十六人撰』を撰進した。正二位権大納言。
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